「今季4勝」でも田中将大はメジャーに戻らないと言えるワケ | FRIDAYデジタル

「今季4勝」でも田中将大はメジャーに戻らないと言えるワケ

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楽天ファンは来季もこのユニフォームを着てくれることを願っている

楽天がクライマックス・シリーズのファーストステージで敗退し、田中将大(33)の日本球界復帰1年目のシーズンが終わった。開幕直前に右ヒラメ筋を痛めて出遅れたが、4月中旬に復帰して以降は先発ローテーションの一角として23試合に登板して4勝9敗、防御率3・01という成績を残した。

白星だけ見れば物足りなさは否めないが、クオリティ・スタート(QS=6回を投げて自責点3以下)は17試合。1登板で打線にどれだけ援護されたかを示す援護率は2・16で、投打がかみ合う試合が多ければまた違った評価になっていただろう。

事実、パ・リーグの編成担当者はこんな評価を口にする

「マー君の安定感はさすがですよ。以前に日本でプレーしていた頃のような圧倒的なパフォーマンスとはイメージが変わってしまったが、先発投手が最も求められているゲームメークのスキルは成熟しています」

今オフのストーブリーグでは、田中の去就に注目が集まっている。

今年1月に楽天と球界史上最高額となる年俸9億円+出来高払いの2年契約を結び、8年ぶりに日本球界に復帰を果たした。異例とも言える大型契約に中には、今シーズン終了後に田中がメジャーリーグに再挑戦することを望めば、2年契約を破棄できる「オプトアウト権」が盛り込まれている。

「そもそもが2年契約なので、残留が基本線です。近く球団側と話し合うそうですが、最後は田中の気持ち次第。仮にメジャー復帰を望んでいたとしても、それを口に出すことはないでは……。今年は東日本大震災の発生から10年という節目の年。リーグ優勝に貢献しようと思って日本に戻ってきたのに、チームの力になれなかったことを相当悔やんでいます。

チームの後輩には『ホンマに申し訳ない』と漏らしていたそうです。年俸9億円ですから、1勝あたり2.3億円になります。ファンも本人も納得していないでしょう」(全国紙プロ野球担当記者)

一方で、メジャー各球団の田中の評価は決して低くない。

「田中は過去にメジャーの環境にアジャストした実績があるので、獲得する側からしてみればリスクが少ない補強です。シーズンを通して〝計算できる〟先発投手はどこだって欲しいですからね」(エージェント事務所関係者)

今シーズンの最終登板となった10月25日のオリックス戦は8回4安打1失点(自責点1)と好投し、投げ合いを演じた山本由伸をチェックしていた複数のメジャースカウトからも好評を得た。すでに田中へのオファーの準備を進めている球団もあるそうだが、今現在でメジャーにおける田中の価値はどのくらいなのか?

「来年で34歳ということを考えると、年俸は500~700万ドルが相場でしょうね。チーム事情によっては楽天とほぼ同条件の800万ドル程度を提示する球団が出てくるかもしれませんが、複数年契約を結ぶのは難しいかと。近年、メジャーでは30歳を超えた選手に対する契約はかなりシビアになっています」(前出・エージェント事務所関係者)

田中自身もこういった状況をよく理解している。実際にメジャー復帰の可能性はあるのだろうか。スポーツ紙デスクは「ほぼ残留とみていいのでは」と見立てたうえでこう続ける。

「条件や環境を問わないのであればすぐにメジャーに戻ることはできるでしょう。でも、田中が求めているのはワールドシリーズで優勝できるチームか強い愛着を持っているヤンキースか。これからオファーが届いたとしても、自分で納得いく成績を残せないまま楽天や仙台を離れるとは言わないはず。気難しい一面もありますが、そういう義理堅さはあります」

今年1月の復帰会見では米球界に「やり残したことがある」とし、日本球界については「腰掛けではない」とも言った。やり残したこととは、ワールドシリーズ制覇のことだ。ただ、楽天でも新たにやり残したことができた。それは2013年以来のリーグ優勝と日本一。それを成し遂げずにクリムゾンレッドのユニホームは脱げない。これこそがマー君が来年も日本でプレーする最大の理由と言っていい。

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