広島×ソフトバンク テレビ中継には映らない「勝負の分かれ目」!

プロ野球日本シリーズ ベンチ裏のヒソヒソ話

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’16年に内川聖一塾の門を叩いて打撃開眼した鈴木誠也。師匠の御前で初戦から大暴れ

日本シリーズ第2戦の試合前、広島カープの打撃練習が始まるや、ソフトバンクナインは異様な光景を目にした。マツダスタジアムに木製の高さ20cmほどの台が登場。広島のバッティングピッチャーたちがそこに登って投げ始めたのだ。

「去年まで在籍していた石井(琢朗)コーチの発案で導入したそうです。長身の投手と対戦する前に投入して、高い位置から投げ下ろされるボールを打つ練習をするわけです」(球団関係者)

この日のソフトバンクの先発は身長198cmのバンデンハークだったが、広島打線は5回で5点を奪ってKOした――。

短期決戦のポイントは大胆な作戦で「逆シリーズ男」を作ること。広島が潰(つぶ)しにいったのは主砲・柳田悠岐(30)だ。

「指揮したのは緒方孝市監督の腹心、畝龍実(うねたつみ)投手コーチ。専修大の後輩・黒田博樹から吸い上げたインサイドに徹底的にシュートやツーシームを投げ込む投球術がハマった。内側を意識させられると、打者は外のボールがより遠く見えるようになるのです。ただ、簡単なようでこれがなかなかできない。畝さんがミーティングの冒頭で毎回、『当てていい! ワシが責任を取る!』と猛ゲキを飛ばすことでカープ投手陣に浸透。見事、柳田はフルスイングを封じられたのです」(スポーツライター・後藤茂喜氏)

一方、ソフトバンクのストロングポイントは先発がマウンドを降りた後に出てくる”第二先発”の強力さ。武田翔太(25)と大竹耕太郎(23)、左右2枚のローテ投手がブルペンを支えている。

大竹はCSで打ち込まれたが日本シリーズで復調。そのウラには、武田の存在があった。「自分と似たタイプだから」と練習道具を共有し、新幹線の移動も一緒。時間が許す限り、意見をブツけあって、大竹の不安を拭(ぬぐ)い去ったのだ。

「最近、『顔も似てる』と言われますね。顔はともかく性格は似てるかも」(武田)

川島慶三(35)や西田哲朗(27)ら控え組の起用がズバズバ当たるなど、短期決戦になって工藤公康監督(55)の用兵が冴(さ)えわたっている。なかでも最大の手が”熱男”こと松田宣浩(35)のスタメン落ちだと言われている。

「打ててなかったとはいえ、チームの精神的支柱を自負していましたからショックだったと思います。そんな彼を救ったのが王貞治会長でした。すかさず松田のもとへ行き、『グラウンドでできること以外にも大きな仕事はあるんだ』と説いた。意気に感じた松田は、誰よりベンチで声を出した。ベンチにバッテリーが並んで座る場所があるんですが、投手と捕手の間に割り込んで座って激励する姿にナインは心を打たれました」(球団関係者)

死闘が続く日本シリーズ。勝負の行方はグラウンド外の仕掛けが左右する――かもしれない。

第3戦で3ランを放ったデスパイネを出迎える工藤監督(左)と達川光男ヘッドたち
緒方監督と東出輝裕コーチ。第3戦で5打点の安部友裕は東出門下
ジョンソンの内角攻めに柳田のバットが空を切る。故郷・広島での決戦で気負いも!?

 

Photo Gallary4

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