日ハム新庄監督が清宮に「ヤセない?」減量指令のシビアな真意 | FRIDAYデジタル

日ハム新庄監督が清宮に「ヤセない?」減量指令のシビアな真意

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清宮(右)を身振り手振りを交えて指導する新庄監督。言葉は優しくてもメッセージはシビアだ(画像:共同通信社)
清宮(右)を身振り手振りを交えて指導する新庄監督。言葉は優しくてもメッセージはシビアだ(画像:共同通信社)

「勇気を持って何かを変えないとスターにはなれないよ」

11月9日、日本ハムが秋季キャンプを行う沖縄・国頭(くにがみ)を訪れた新庄剛志監督(49)は、来季5年目を迎える清宮幸太郎(22)に話しかけた。ボディータッチをしながら、身振り手振りでアドバイス。清宮の左脇腹をつまむと、こう語った。

「ちょっとデブじゃねぇ? ヤセない? ヤセたほうがモテるよ」

清宮が「ヤセてしまったら打球が飛ばなくなるのが怖いです」と口にすると、新庄監督はすかさず反論。

「今も、そんなに打球は飛んでないよ。昔のほうがもっと飛んでいた。昔はスリムじゃなかった? それはキレがあったから。今はキレがない気がするからやってみようよ」

清宮は早稲田実業時代に史上最多の高校通算111本塁打をマークし、「和製ベーブルース」と呼ばれた。ドラフトでは7球団が競合したが、今季は1軍出場ナシ。2軍でも19本塁打を記録しながら、打率.199、リーグワーストの113三振と安定感を欠いている。

「高校時代の成功体験から、抜け切れずにいるんです。体重を増やし身体を大きくすれば飛距離が伸び、本塁打を量産できると思い込んでいる。現在の体重は公称103kg。とにかくよく食べ、遠征先の仙台から東京に移動する間に牛タン弁当を7つたいらげたという逸話もあります。

ただ高校時代のスタイルが、そのまま通用するほどプロは甘くありません。今季39本塁打をはなち、セ・リーグの本塁打王になった同期のヤクルト村上宗隆は、新庄監督の言葉通り身体を絞っているのでキレがある。清宮もよく練習していますが、身体が重たそうで力任せにバットを振り回しているイメージです。考え方が、根本的に間違っているように思えます」(球団関係者)

「もっと振れよ」は止めよう

新庄監督は、身体の重い清宮の守備にも注文をつけた。

「柔軟性がまったくないね。春までに(身体を)グニャグニャにしないと」

新庄監督の言葉に説得力があるのは、自身もストイックに身体を鍛えているためだ。11月11日にインスタグラムにあげた「8月」の上半身の写真は、細身だった「1月」より明らかに成長している。インスタには「ファイターズの可愛い選手たちへ」と題し、こうつづっている。

「48歳でもたったの8ヵ月で毎日自分に勝って地道に練習し続ければ、心も身体も変われます。2月1日変身した皆んなと会えるのが、楽しみで仕方ない 期待しています」(原文ママ)

昨オフに40代後半でトライアウトに挑戦し、現役時代と変わらぬプレーができたのもうなずける。秋季キャンプでは、こうも語っていた。

「キレをつくっておいてラクに打つ。そうしたら打球は、もっと飛んでいきます。(清宮をはじめ今の選手は)全力で振って凡打するイメージがある。『もっと振れよ』というのは止めよう」

言葉は穏やかだが、新庄監督のアドバイスの裏には厳しい真意も隠されているようだ。

「日ハムは放任主義で、練習方法などは選手の自主性に任せていました。新庄監督は、そうではありません。選手一人ひとりに話しかけ、欠点を指摘しアドバイスしている。監督なりのシビアなメッセージですよ。『このままではヤバいぞ』『自分を変えないと後がない』と。

清宮は『甲子園のスター』として、優遇されてきましたが今後は同じようにいきません。結果を出せていないんですから。2軍でのんびり、1軍からの声がかかるのを待っている余裕はない。おっとりした性格ですが、意識を変えないとプロでは生き残れません。このままでは戦力外通告を受け、若くしてユニフォームを脱がざるを得ない危機にあることを、認識すべきでしょう」(スポーツ紙担当記者)

「ビッグボス」の言葉は、若き長距離砲にどれだけ響いたのだろう。「(新庄監督の忠告は)間違いないと思います」と語った清宮に、その覚悟が問われる。

  • 写真共同通信社

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