辞職の木下都議「逆ギレ」だけでない会見で漏れたヤバい本音 | FRIDAYデジタル

辞職の木下都議「逆ギレ」だけでない会見で漏れたヤバい本音

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11月9日の謝罪会見では赤いワンピースの派手なファッションだったが22日は紺色のジャケットで対応(画像:共同通信社)
11月9日の謝罪会見では赤いワンピースの派手なファッションだったが22日は紺色のジャケットで対応(画像:共同通信社)

みずから願い出た会見にもかかわらず、木下富美子都議(55)は4分ほど遅刻して現れた。

11月22日に辞職を表明した際のこと(議長宛てに出された辞表は同日付で受理)。記者団から辞職にいたった背景について聞かれると、口をついて出たのは不満の言葉だった。

「(11月)9日に登庁したが(出席を予定していた公営企業)委員会が開かれなかった。議員として十分に仕事をさせてもらえない、理不尽な現実に悩んだ」

木下氏のコメントを受け、ネット上は「逆ギレ」「自分ファースト」「事故を棚にあげ恨み節か」と大炎上したーー。

問題視されているのは、木下氏が起こした無免許運転と当て逃げ事故だ。トラブルは、都議選(今年7月4日投開票)直前の2日朝7時過ぎに起きた。

「東京・高島平の交差点で木下氏の車がなかなか進まないので、後続車がクラクションを鳴らしました。すると突然、木下氏は車を勢いよくバックさせ後続車と衝突。スピードを出して逃走したそうです。

後続車を運転していた男性と同乗者の妻は軽傷を負いましたが、木下氏の車を追いかけ200mほど先で追いついたと、後に各メディアの取材にこたえています。木下氏は免許停止期間中でした」(全国紙社会部記者)

木下氏は事故を公にせず、板橋区選挙区で再選。事故が報道で明らかになったのは、翌5日のことだ。木下氏は「大きな事故ではなかった」「2月ごろ免許停止になったが事故当日は停止期間が終わっていたと勘違いしていた」などとのコメントを発表する。

3ヵ月分の報酬は寄付するが……

警視庁は自動車運転死傷処罰法違反や道路交通法違反の疑いで、9月に木下氏を書類送検。さらに防犯カメラの解析から、木下氏は5月から6月にかけて他にも6回無免許運転していたことがわかった。

「事故後、木下氏は都庁に現れず『雲隠れ』していました。所属していた『都民ファーストの会』は、除名を決定。都議会は7月と9月に2度、辞職勧告を決議します。正副議長名の召喚状も3度出されましたが、木下氏は公式ホームページに謝罪文を掲載するだけで、直接説明することはありませんでした」

木下氏がようやく登庁したのは、事故から4ヵ月後の11月9日だ。報道陣の取材に、赤いワンピースに高級腕時計という姿で10分ほど対応。政治家としての自身の実績を語りつつ、議員辞職を否定し、次のように語った。

「(辞職勧告決議は)大変、重く受け止めています。ただ、ぜひ続けてほしいとの声があるのも事実。失われた信頼を回復するのは厳しい道だが、議員活動の中でこたえていきたい」

事態が動いたのは11月21日。「都民ファースト」特別顧問の小池百合子知事が「今の状況を理解できない人ではない。みずから出処進退を正していくと確信している」と発言したのだ。翌日、木下氏は小池知事に呼び出される。

「午後2時過ぎから、知事室で20分ほど面会しました。小池知事は、こう話しかけたそうです。『いったん退いて事故の解決に専念したらどうか』と。木下氏も気持ちを固めていたのか、辞職すると知事に伝えたとか」(全国紙政治部記者)

冒頭で紹介した、11月22日の辞職会見に戻ろう。木下氏は「順法精神が弛緩していたことを猛省しています。有権者の方々にお詫びします」と謝罪。欠席期間の議員報酬については「寄付した」と表明した。

「11月の初旬だったと思います。銀行振り込みで……。都議として7月に新しい任期になってから、議会を欠席していた3ヵ月分の議員報酬、総額190万円弱を女性や子どもたちの支援をする団体などに寄付をしました」

だが80分ほどの会見の最後。11月分の報酬について聞かれると、驚きの「本音」が出た。

「11月分の報酬は、9日に仕事がしたくてもできませんでした。受け取りを検討したい」

さらに冬の期末手当(木下氏には6割の約120万円を支給)については、「報酬同様(休んでいた)3ヵ月分は寄付したい」と月割りで受け取る意向を示したーー。

都議を辞職しても、自身の「意思」は通した木下氏。都庁には6000件近い苦情が殺到しているという。

  • 写真共同通信社

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