キャバクラ通いで厳罰の阿炎 再入幕の好調を支える「女性問題」 | FRIDAYデジタル

キャバクラ通いで厳罰の阿炎 再入幕の好調を支える「女性問題」

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「変わった自分を見せたい」と気合の入る阿炎(画像:共同通信社)
「変わった自分を見せたい」と気合の入る阿炎(画像:共同通信社)

立ち合いから気合十分だった。

11月25日の九州場所12日目で、37歳のベテラン玉鷲(西前頭6枚目)に立ち合い押し込まれながら逆襲。のど輪で攻め、豪快に突き出した。

幕内最下位・西前頭15枚目の阿炎(27)が絶好調だ。12日目までで11勝1敗。全勝の横綱・照ノ富士に肉薄し、優勝争いを演じている。

「阿炎の最高位は小結で、三役の力が十分ある力士です。幕尻として下位の力士を相手にしている限り、白星を重ねて当然でしょう。優勝争いのダークホースです。上位が星をつぶし合うようなら、初Vの可能性も十分あります」(相撲協会関係者)

それほどの実力者が、なぜ幕内最下位に低迷しているのだろう。原因は、阿炎自身の問題行動にある。

「たびかさなるトラブルが、協会内で問題視されたんです。まず19年11月に仲の良い力士と悪ふざけをして、口や手首をガムテープでしばった姿を動画にアップしました。ネットは、『いじめを助長する』と大炎上。協会は、師匠の錣山(しころやま)親方と阿炎を厳重注意します。

この事件をキッカケに、協会はSNSを利用した際の危険を説く講習会を実施。ところが研修後の取材で、阿炎は報道陣へ問題発言をしました。騒動の当事者にもかかわらず、『寝ていたので何も聞いていませんでした。爆睡していた』と答えたんです」(同前)

「オファーまってま~す」

もともと阿炎は、サービス精神が旺盛だ。18年1月場所で敢闘賞を受賞した際には、支度部屋で異例のピースサイン。19年5月場所では、こう発言し周囲を驚かせた。

「オレが(出身の)埼玉で一番強い。(大ヒット映画『翔んで埼玉』の)オファーまってま~す。主演で!」

調子の良い性格でファンを喜ばせているうちは良いが、ルールを違反したとなれば協会も看過できない。大トラブルに発展したのが、20年3月場所の行動だ。

「場所中に、キャバクラへ複数回通っていたことが発覚したんです。当時は新型コロナウイルス感染拡大を受け、協会は不要不急の外出を禁止していました。しかも阿炎は当初『(キャバクラに行ったのは)場所前と場所中の2回』と虚偽報告。実際には複数回通っていたことがわかり、協会は厳罰に処すことに決めたんです」(同前)

20年8月の理事会で下った処分は3場所の出場停止と、5ヵ月50%の減俸。阿炎を落胆せしめたのは、厳罰だけではない。

「同年6月に結婚した女性との問題です。別居することになったんですよ。協会は阿炎の住居を、教育のため錣山部屋にすることを義務づけます。新婚生活を許さず、猛省をうながしました」(スポーツ紙担当記者)

処分が明け、阿炎は今年3月場所で西幕下56枚目から再スタートした。白星を重ね、今月場所で再入幕。9日目に、自己最速で勝ち越しを決めた。出場停止後はビッグマウスも影をひそめ、「集中することだけを考えている」と殊勝な発言が続いている。何が阿炎を変えたのだろう。

「普段はヤンチャでも、もともと相撲に対する姿勢は真摯でした。自分のために協会や関係者に頭を下げ謝罪した師匠・錣山親方の姿を見て、土俵外の行動も変わった。恩人に迷惑をかけ、申し訳ないという気持ちが強まったのでしょう。新婚の奥さんにも、寂しい思いをさせてしまっていると。

奥さんはデキた方ですよ。一連の騒動後は阿炎に迎合せず、『(阿炎の本名)洸助君らしいけど、さすがにダメでしょう』と叱ったそうです。処分が明け阿炎は家族と同居しても良いのですが、いまだに部屋で生活している。本人は『幕内で勝ち越し、自分の中で「良し」と思ったら胸を張って家族と住める』と話しています」(同前)

問題行動を反省し、騒動から復活した阿炎。自他ともに納得する成績を残し、今場所後は胸を張って愛妻との生活を始められそうだ。

  • 写真共同通信社

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