小学生二人死亡…驚愕の放火事件のカギを握る「伯父」の素性
焼け跡からは小学6年と小学1年の子どもと思われる 遺体が見つかり、同居していた伯父は姿を消した
「11月19日の深夜12時頃、Mさんの家が燃えていることに気づきました。とても消し止められるような規模ではなく、30分ぐらいで奥さんと旦那さんが車で職場から戻ってきて、中に二人の子どもが残っているとわかった。奥さんはもう半狂乱になっていました。翌朝7時頃から二人の遺体が順次運び出されたのですが、警察の人から『損傷が激しいから見ないほうがいい』と言われました」
そう語るのは、兵庫県加古郡稲美町の地元住民だ。この家にはMさん夫妻と、二人の子どもである小学6年と1年の男児、そして奥さんの兄である「伯父」のTさんが住んでいた。発見された遺体は兄弟二人と思われる。火事は放火が原因であることがわかっており、出火の直前にTさんは家を出ている。Tさんとはどのような人物なのか。地元住民が続ける。
「Tさんは年齢は50代前半です。身長165㎝と小柄で、学生時代はソフトボールをやっていました。中学を卒業して働き始め、地元のKというタオルやおしぼりのクリーニングを行う会社で働いていましたね。10年ほど前から大阪の会社で働くようになり、地元に戻ってきたのは2年ほど前のことです。それから妹さんたちと同居していました。最近Tさんは妹さんにしきりに『もう働きたくない』『この家を売ろう』『財産を全部ゆずるから生活保護を受けたいねん』と話していたと聞きました」
この伯父がすべての事情を知っているのは間違いない。全国紙記者が語る。
「県警は家族間のトラブルから伯父が火を放った可能性を軸に捜査を進めています。11月24日に伯父は確保されましたが、動機など、どこまで解明されるかは不透明です」
事件の闇は明かされるのか。
『FRIDAY』2021年12月10日号より
- PHOTO:加藤 慶(2枚目)