小池百合子都知事が復帰早々に木下都議を切り捨てた根本背景 | FRIDAYデジタル

小池百合子都知事が復帰早々に木下都議を切り捨てた根本背景

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復帰早々この笑顔…!(AFLO)

小池百合子・東京都知事が公務復帰を果たした。6月に「過度の疲労」で入院し、同じ病名で10月下旬にも再度の入院。本人から発信される情報がないなかでも「肺の疾患で長期療養か」「年内辞任も」と憶測を呼び、体調問題が相次いで報じられた。

ところが、約4週間ぶりの登庁となった11月21日では、「重病説」を打ち消すかのように軽い足取りだった。待ち受ける報道陣を一瞥するとこうつぶやいた。

「凄いね。ネタがない?」

憎まれ口も健在だった。

その日は全国知事会のWEB会議に参加し、約5分のスピーチをよどみなく終えると、3問の「代表取材」にのみ応じた。質疑中、咳き込むこともなく、張りのある声で、「PCR検査」の「C」の発音も「スィッ」と巻き舌で語るなど「小池節」全開であった。

「体調は万全でございます」「通常公務に復帰した」と重病説や辞任を否定するものの、病名に関しての言及はなかった。肺ガンやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの具体的な病名まで流布したのは何だったのか。都民ファーストの会(以下、都ファ)の関係者がこう語る。

「自民党の都議が重病説を流していたんですよ。小池さんの母がガンで亡くなっているうえ、小池さんも愛煙家であった時期もあった。そうした状況証拠から『初期の肺ガンでは?』とのあやふやな話に尾ひれが付いていった」

小池知事の健康問題と併せて質問にあがったのが、無免許で当て逃げした木下富美子都議の進退についてだ。質問を受けると、小池知事は神妙な表情で、辞職を促した。

「今の状況を理解できない人ではない、と私は考えている。自らが出処進退をただすことについて彼女自身が決することを私は確信している」

世論の強い批判や都議会の2回もの辞職勧告決議を突きつけられても居直っていた木下氏が、小池知事の会見から翌日の22日、一転して議員辞職を表明したことは周知の通り。

「12月1日の時点で木下さんが在籍していると、満額204万円の期末手当(ボーナス)が支払われしまう。木下騒動の渦中では、選挙期間中の小池さんと一緒の映像が繰り返し使われ、小池さんのイメージダウンにつながっていた。期末手当が支給されたら、さらに報道は過熱し、そのときの映像がまたバンバン使われるのは必定。だから、早めに切らなければと判断したのです。小池さんは彼女になんらかしらの救済措置を提示することで、辞任を飲ませたのでしょうね」(別の都ファ関係者)

公務復帰直後の小池知事の豪腕ぶりは都庁から6km離れた永田町でも話題となった。最も割りを食ったのは代表選の真っ只中の立憲民主党だという。野党担当記者は苦笑交じりでこう話す。

「候補者が小粒なために自民党の総裁選のようなメディアジャックとならない。告示日の19日は大谷翔平のア・リーグMVP決定の日とも重なり、小さな扱いだった。大谷フィーバーが一段落したと思ったら、木下前都議の騒動でまたも小さな扱い。ほぼ毎日、代表候補の小川淳也が有楽町で街頭演説をしていることも世間には知られずに終わりそうだ(苦笑)」

療養が明けただけでメディアジャック状態になる政治家もいれば、日本の次を担うかもしれないのに、その主張がほとんど取り上げられない政治家もいる。政治の世界とはかくも奇妙で残酷で…。

  • 写真AFLO取材・文岩崎大輔

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