国によってこんなに違う…!不思議な「ピクトグラム」の世界 | FRIDAYデジタル

国によってこんなに違う…!不思議な「ピクトグラム」の世界

東京五輪で話題に! シンプルだけど深い 日本にはない独特なサインが大集合

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今夏に開催された東京五輪の開会式で注目を浴びた「ピクトグラム」。その起源は古代エジプトのヒエログリフまで遡(さかのぼ)るとも言われるが、世界共通の規格ができたのは1960年代だ。サインデザイナーで『世界ピクト図鑑』の著者である児山啓一氏が解説する。

アメリカ カート持ち出し禁止(左)
店から車まで買ったものを運んだ後、ショッピングカートだけがその場に放置されるのだとか

エクアドル ラジカセ禁止(中)
バス停の注意書き。画像右端に注目。ヒップホップなどバス内でパフォーマンスをする人が多いため

オランダ トイレはこちら(右)
電話で近くのトイレを教えてくれるサービスの看板に使われていたものが、トイレに使われるように

「海外、とくにヨーロッパでは、さまざまな言語を持つ人が同じ地で暮らすことが多く、こういったピクトグラムで伝えるほうが合理的と考えられていました。戦後、初めて多くの外国人が来日する’64年の東京五輪で、国内に導入されたのもそんな背景があったからでしょう。日本でも江戸時代以前から家紋を使ったり、店の看板を絵記号にしていました。あれも一種のピクトグラムと言えます」

昔から我々の生活に浸透していた伝達記号。海外では、見慣れないピクトグラムを使った標識などを目にすることが多い。世界150ヵ国を訪れた旅ブロガー、周藤(しゅうとう)卓也氏が、その魅力について語る。

「気候や宗教、文化などによりデザインが変化するところが興味深いです。なかには、初見だとその国の住人にしかわからないものもあります。例えば、スコールの多いマレーシアでは、交通案内板に雨宿りスポットの表示があったり、公共交通機関に乏しいナミビアでは、ヒッチハイクをする人が多いようで、禁止する標識があったりします。簡潔にその国のお国柄が表れているのが魅力ですね」

各国で見られる個性的なピクトグラムの世界をお楽しみあれ。

タイ 僧侶優先(左)
左端のマークに注目。混雑するバス内で、女性との接触禁止の戒律を犯さないよう、配慮されている

オーストリア 立ち入り禁止(中)
丸に斜め線の禁止マークをアレンジしたもの。ヨーロッパに多く、強い禁止の意図が伝わってくる

バハマ 酔っ払いの横断に注意(右)
酔っ払いではなく、車のほうに注意を促している。お酒好きでラム酒が名産の国ならではの標識か

ナミビア ヒッチハイク禁止(左)
生活の足としてヒッチハイクをする人が多い。路上駐車や急な減速に繋がるため、規制されることも

香港 礼拝室(中)
主に空港で見られる。モスクのイラスト付きのものもあるが、シンプルなほうが多様な宗教に対応可

ボスニア・ヘルツェゴビナ 過度な露出禁止(右)
市街のモスク付近にて。イスラム圏で見かけるピクトグラムだが、女性の胸元が、妙にセクシー

インド 噛みタバコの吐き捨て禁止(左)
「グトゥカー」と呼ばれる噛みタバコのような嗜好品を楽しむ人が多く、社会問題にもなっている

タイ ドリアン持ち込み禁止(中)
タイなどの東南アジアのホテルでよく見られる。強烈な香りだが、その美味しさゆえに人気だ

韓国 通行できる戦車は40tまで(右)
地方の農村にて。戦車が日常的に通っていたことがわかる。’50年に勃発した朝鮮戦争の名残だとか

オーストラリア 牛衝突注意(左)
車に衝突しても微動だにしない牛が特徴的。牛以外にもカンガルーなどのデザインのものがある

チリ 地上の高圧線に注意(中)
稲妻ではなく、高圧線による電流を表現。標識で注意するだけで大丈夫なのかと不安になるが……

タイ 行商禁止(右)
食べ物の屋台など、露天商が多い国ならではのピクトグラム。天秤棒にアジアらしさを感じる

インドネシア 痴漢禁止(左)
首都ジャカルタでは、屋根に乗客が上がるほどの通勤ラッシュが起こり、痴漢が社会問題に

マレーシア 危険あり(中)
スクールゾーンにある標識。何が危険なのかは書かれていないが、この道の先にはヘアピンカーブが

マレーシア 雨宿りスポットあり(右)
専用の場所が用意されているわけではなく、案内板の先には立体交差があり、その下で雨宿りできる

『FRIDAY』2021年12月17日号より

  • PHOTO児山啓一『世界ピクト図鑑』(ビー・エヌ・エヌ) 周藤卓也

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