不気味な揺れが続く日本を「南海トラフ巨大地震」が襲う日 | FRIDAYデジタル

不気味な揺れが続く日本を「南海トラフ巨大地震」が襲う日

カウントダウンが始まった 和歌山県、山梨県で同日に震度5弱の地震が発生 トカラ列島では200回以上の不気味な揺れを観測

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政府が作成した「南海トラフ巨大地震」のCGシミュレーション。首都圏や中部地方は強い揺れと津波で崩壊する(内閣府HPより)

「南海トラフ地震はすでに始まりかけています。太平洋プレートが活発化した影響で、フィリピン海プレートに大きな負荷がかかっているのです。各地で立て続けに起こっている地震や火山噴火がその証拠。政府の想定をはるかに越える巨大地震がいつ起きても不思議ではありません」(立命館大学環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授)

12月3日午前、山梨県・富士五湖と和歌山県・紀伊水道で震度5弱の強い地震が起こった。さらに、4日から鹿児島県・トカラ列島近海で200回以上の揺れが継続的に観測されている(12月7日時点)。

「南海トラフ」とは、東海地方から四国西部まで約700㎞にわたって走っている水深4000mの深い溝の呼称だ。南海トラフではフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に深く沈み込んでおり、過去にはここを震源とする大地震が10回記録されている。FRIDAYはこれまで再三、『南海トラフ巨大地震』がすぐそこに迫っていると警告してきたが、高橋氏はついにカウントダウンが始まったというのだ。

マップを見てほしい。黒く塗りつぶされている地域は30年以内に震度6弱以上の巨大地震が襲う可能性が高いエリアだ。ほとんどが「南海トラフ」沿いの太平洋側に集中している。このエリアでは、今年1月から12月5日にかけて、震度4以上の地震が37回起きた。これは2年前の同時期と比べて倍近い数値だ。日本列島を支える地盤に明らかに異変が起きているのだ。東海大学客員教授で、同大地震予知・火山津波研究部門総括の長尾年恭氏が言う。

「日本列島は地震と火山活動が落ち着いている時期と活発化している時期を繰り返します。’11年の東日本大震災以降、地震や火山活動が活発化しています。いま、軽石問題を引き起こしている硫黄島近くの福徳岡ノ場の噴火が起きたのが顕著な例で、これから地震や噴火が多い状態が続きます」

高橋氏は「とくに太平洋プレートの動きが活発化している」と指摘する。

「今年の8月から9月までの間に日本列島全体が南西方向へ移動し始めた。11月には北東に動いた。短期間の間に真逆の動きに変わったのです。この不安定な移動は、太平洋プレートが他のプレートを圧縮したり引きずりこんだりした結果なのです。このため日本全体が影響を受け、各地で地震や噴火が起きています」

南海トラフに近い和歌山県と富士山のある山梨県で地震が続発している。前出・長尾氏が語る。

「山梨県と和歌山県の地震はそれぞれユーラシアプレートと北米プレート内で起きています。どちらもフィリピン海プレートに押されたことによって溜(た)まったひずみが解放されたことが原因で発生しています」

高橋氏によれば、2つの地震が同日に起きたのはけっして偶然ではないという。

「フィリピン海プレートを動かしているのは太平洋プレートです。太平洋プレートが活発化したことにより、連鎖的に他のプレートを刺激し、和歌山と山梨で地震を起こしたのです。12月4日から発生しているトカラ列島近海の群発地震もフィリピン海プレートが原因です。特筆すべきはこれまで、トカラ列島で起きた地震の震源の深さが10㎞以内だったのが、今回は深さ20㎞以上のものが多く記録されていることです。傾向がこれまでの地震とは明らかに違う。フィリピン海プレートの広い範囲で地震や火山噴火が起きている。この現象こそ『南海トラフ巨大地震(スーパー南海地震)』の始まりなのです」

内閣府が作成したCGシミュレーションによると、「南海トラフ巨大地震」の推定マグニチュードは9で、最大震度7の揺れが東京や大阪などの都市を襲う。家屋や道路が破壊され、二次災害の火災も起きる。そこに巨大津波がやってくれば、被害はさらに甚大となる。

シミュレーションが出した推定死者数は32万人超。生き残こるための備えが必要だ。

10月7日、首都圏で震度5強の地震が発生し、インフラが各地でマヒ。翌朝の南越谷駅では入場制限が行われた

『FRIDAY』2021年12月24号より

  • PHOTO朝日新聞社(2枚目)

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