【グラビア】全身「刺青」女性が彫ることを決めた思い

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

全身に入れた刺青の写真が話題となり、Instagram上で注目を集める麗人がいる。モデル・游姫さん(28)だ。モデル業のほか、タトゥーコンテストへの出場、音楽グループへの参加など、活動の幅は多岐にわたる。日本では偏見を持たれることの多い刺青だが、彼女はなぜ刺青を入れる決心をしたのか。刺青を入れたきっかけや、入れた人にしかわからない「美学」について聞いた。

「初めて刺青を入れたのは20歳の時です。10代の時から入れたい気持ちはあったのですが、良い彫り師さんとなかなか巡り会うことができず、やっと出会えたのが彫右衛門(三代目彫鴉)さん。実際に会ってお話をしてみて、“この人にだったら入れてもらいたいな”と信頼することができました。何より、絵が私の好み。この彫り師の絵が好き、この彫り師の絵は苦手…というのは人それぞれあるので、どのような絵柄を入れたいのかによって、お願いできる彫り師さんは変わってくるんです」

左上には三代目彫鴉のサインが。のちに初代彫右衛門に改名

すべての刺青を入れ終わったのは2017年。間隔を挟みながら7年ほど(作業期間は5年間)かかった。最初に入れた刺青は太ももの牡丹の花だ。

そもそも、游姫さんはなぜ刺青を入れようと思ったのだろうか。

「興味を持ったきっかけは、雑誌を見てかっこいいなと感じたからです。次第に、“自分の体に、強くなろうという決意を刻みたい”と思うようになりました。当時は周囲の人たちから『お前には絶対無理だ、痛いからできない』と言われていました。ですが、男の人の、初めから無理という言葉は嫌いでした。“私の何を知っているの?”って思うし、“あなたは何年もかけて刺青を完成させられるの?”という気持ちもありました。反発心が強かったんでしょうね。中途半端が嫌いなので、一回入れ始めたら完成するまでという性格でした」

前面と背面には別々の絵柄を入れた。

「私は巳年(へびどし)なので、蛇にまつわるものを入れたいな、という気持ちがありました。“強い女性でありたい”という思いもあったので、そういった意味を込めて背中に入れた刺青が滝夜叉姫(たきやしゃひめ)です。彼女の持つ強いバックグラウンドに惹かれました」

滝夜叉姫は、平将門の娘とされる伝説上の妖術使い。元々の名は五月姫(さつきひめ)。

平将門は天慶の乱で関東一円を手中に収めたが、平貞盛・藤原秀郷らによって討死。一族郎党も滅ぼされてしまう。生き残った五月姫は平将門の無念を晴らすため上京し、貴船明神で丑三つ時に祈願をかける。満願(祈願の期限)を迎え妖術を授かった五月姫は、滝夜叉を名乗り、下総国で手下を集め朝廷への反乱を起こした。

前面にも刺青を入れると、最初から決めていたわけではない。

「背中の刺青が仕上がる頃から、前が空いていて寂しいなと感じていたんです。前面にはシンプルで大きな刺青を入れたいなと。最終的に、絵柄も強く美しい昇り竜を入れることにしました」

腕や左脚には刺青が入っていないが、それには理由があった。

「死ぬまで女でいたいって思うんですよ。見られた時に綺麗だなって思ってほしくて。だから“格好いい刺青”じゃなくて、“綺麗な刺青”を目指していました。腕にも刺青を入れると、皮膚の色がなくなってしまいます。女性の場合、皮膚の色があった方が、全体としてのバランスが綺麗に見えるんです。それから、二面性を分けられるというのも、腕に刺青を入れなかった理由の一つです。普通に服を着ていたら刺青が入っていない人のように見えますよね、でも脱げば刺青が入っている」

游姫さんの美学はそれだけにとどまらない。一見しただけではわからないような細部にまでこだわりが行き届いている。

「曲線を残すことも意識しました。私の場合、前の刺青と背中の刺青をあえてくっつけていません。そうすることで素肌のラインが綺麗に残るんです。女性は横から見た時の体の曲線が美しく見える。このラインが女性の魅力の一つだと思うので、そのような部分はわざと残しています。前から見た時、横から見た時、後ろから見た時と、全方位から見ても美しいようにこだわりました」

現在の活動について伺った。

「モデルの仕事に加え、InstagramTwitterをメインに活動しています。外国の方に“刺青を撮りたい”という方が多く、オファーが届きます。また、『禁断の多数決』というグループで音楽活動も行なっています」

破天荒な活動ばかりの游姫さんだが、なんと結婚相手を募集しているという。

「普通の人が理想です。私みたいに刺青が入っていない人がいい。普段は刺青をしている人との出会いが多いけれど、お付き合いをしたり結婚するのであれば、普通の人がいいなと思っています。普通の生活を歩んできて、普通にお仕事をしている人。会社員でも、サラリーマンでも、仕事をしてくれていればいいんです」

具体的な好みについても、こっそり教えてもらった。

「俳優だと寺島進や池内博之のような人。濃い顔が好きだと思います。目が大きかったり、男らしい顔の人が好きですね。爽やか系の可愛らしい顔の人も好きです。身長にこだわりはありません。年齢は25歳〜40代手前くらいまでかな」

海外のタトゥーコンテストにも挑戦したいと話す游姫さん。今後の活動からも目が離せない。

  • 取材・文魚住溶撮影安田和弘

Photo Gallary7

share icon記事をシェアする

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事