野党攻撃の匿名アカ「Dappi」裁判で明らかにされる「闇」 | FRIDAYデジタル

野党攻撃の匿名アカ「Dappi」裁判で明らかにされる「闇」

「これは、日本の民主主義を守る裁判です」

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多くのフォロワーを抱え、日に何度も発信していた匿名アカウント「Dappi」だが、ある日を境にぱったりとその「活動」を停止している。「中の人」は誰なのか。裁判の行方を注視したい

野党議員の言動を切り取り「事実と異なる内容」で執拗に攻撃していたTwitterの匿名アカウント「Dappi」の書き込みに対する損害賠償訴訟が12月10日、東京地裁で始まった。

「訴訟を通じて、野党議員の活動のフェイクニュースを拡散し、日本の民主主義を歪めたツイッターアカウントDappiの法的責任を明らかにしたい」

提訴した立憲民主党の小西洋之参院議員はこういう。

「このアカウントの書き込みは、たとえば、国会閉会中の委員会で行った質問に対しても、即対応しているんです。これは『ふつうの人』にできる作業ではないでしょう。その日、私が質問に立つことは、一部の人が前日または当日に知るんです。『ふつうの人』が、その内容を取り上げて、即座にツイートできるものではありません。なにか、高度に専門性をもった人が、たとえば国政に関わった人がやっているように思います」

Dappiのフォロワーは17万8000人。プロフィールには「日本が大好きです。偏向報道するマスコミは嫌いです」とある。

2021/10/08FRIDAYデジタル「匿名アカの正体」)

「書き込みは主に平日の昼、いわゆるオフィスアワーに行われていました」

アカウントは匿名だが、今回の裁判に先立つ「発信者情報開示請求」により、このアカウントの発信者である「都内のIT企業」が特定された。今回の裁判は、このIT企業「(株)ワンズクエスト」と、同社の役員2人に対し、880万円の損害賠償などを求めている。

10日の第1回口頭弁論でDappiアカウント「投稿人」の代理人弁護士は、「情報は契約者(ワンズクエスト)ではなく、投稿者が発信した」もので、回線契約者と投稿者は異なると主張。また、投稿は「社会的評価を低下させる内容ではない」「原告の権利を侵害していない」としている。

もうひとりの原告で、元報道記者の参議院議員・杉尾秀哉氏は、

「民間企業を隠れ蓑にしたフェイクの拡散に見える」

と語り、

「訴訟を通じて私たちの名誉を回復させるとともに、書き込みの背景に何があったのか解明したい。また、本訴訟がフェイクニュースに対する警鐘になれば」

と期待している。

SNSを使った悪質な発信、誹謗中傷については今、さまざまな裁判が行われている。

11月30日には、ジャーナリストの伊藤詩織氏が、漫画家のはすみとしこ氏ら3人を名誉毀損などで訴えた民事裁判の判決が言い渡され、はすみ氏に88万円、はすみ氏のツイートを「リツイートした」医師と漫画家の2人に、それぞれ11万円の支払いが命じられた。匿名の個人であっても身元は明らかになるし、リツイートでも罪に問われるという判決だ。

が、さらに今回の件は

「これがプロ的な人によって、組織的に行われている」(小西議員)

ことも、もうひとつの大きな問題だろう。その「背景」になにがあったのか、誰がいるのか。会見には50人を超えるメディアが参加、裁判の進捗に大きな注目が集まっている。

Dappiアカウントによる「発信」は、10月1日、菅義偉前首相の「つぶやき」をリツイートして以来、ぱったりと途絶えている。

杉尾議員は「これをひとりで戦うのは本当にたいへん」と、他のフェイク被害者にも心を寄せる

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