阪神・矢野の「次」は誰…?本命の岡田でない「意外な監督候補」 | FRIDAYデジタル

阪神・矢野の「次」は誰…?本命の岡田でない「意外な監督候補」

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続投が決まった阪神・矢野監督。来季は優勝が絶対条件だ(画像:共同通信社)
続投が決まった阪神・矢野監督。来季は優勝が絶対条件だ(画像:共同通信社)

「当たり前やん!」

12月11日に神宮球場で行われた、昨年84歳で亡くなった野村克也さんを偲ぶ会。報道陣から「来年は(野村さんに)日本一を報告したいか」と問われ、阪神の矢野耀大監督(53)は声を大きくした。矢野監督のコメントだ。

「1位と2位の差は、想像以上に大きな差があるんでね。オレ自身も何か足りなかったし。そこをまた振り返って、また全力でやっていく」

今季の阪神は、終盤まで首位を守りながらヤクルトに逆転され2位。05年以来、16年ぶりのリーグ優勝を逃した。19年の監督就任以来チームを3年連続Aクラス入りさせている手腕を評価され、矢野監督は来季の続投が決まっているが、余裕はないだろう。

「6月には2位に7ゲームの大差をつけてのV逸ですからね。期待が大きかっただけに、ファンや球団幹部の落胆は大きい。3年契約を終え任期1年延長となった来季は、優勝が絶対条件です。もし優勝を逃すようなことになれば、矢野監督の責任問題になるでしょう」(球団関係者)

大本命は……

球界では、早くも矢野監督の「次」の候補が噂されている。最右翼は、最後に阪神を優勝させた当時(05年)の指揮官だ。

「岡田彰布さんです。データにもとづく、緻密な戦略を立てられますから。阪神にとって優勝への最大の障壁は、宿敵の巨人です。今季は白星が先行しましたが(13勝9敗3引き分け)、昨年までは13年連続で勝ち越せていません。

巨人を率いる原辰徳監督と岡田さんは同年代で、学生時代からライバル関係にあり、お互いの性格をわかっています(原は東海大学出身の63歳、岡田は早稲田大学出身の64歳)。巨人を倒し優勝するためには、うってつけの監督候補でしょう。本人も、再登板にかなり前向きだと聞いています。

難点は、フロントに対してもハッキリものをいうこと。球団の幹部の大半は、阪神電鉄からの出向組です。安全運転を志向しトラブルを嫌います。編成などにも意見を言う岡田さんを、敬遠するかもしれません。フロントからの評価が高いのは、17年まで2軍監督を務めた掛布雅之さん。『長所を伸ばす』をモットーに、ソフトな指導で選手からの評判が良かったんです」(同前)

ただ、プロ野球界の指導者は若返っている。日本ハムの新庄剛志、中日の立浪和義、DeNAの三浦大輔……。60代の大物OBの再登板は、時代の流れに逆行しているようにも感じる。「可能性は低いが」としつつ、球界関係者の間では意外な人物の名前もあがっているのだ。

「今季、ロッテを引退した鳥谷敬です。鳥谷は04年に早大から阪神へ入団して以来、19年までに2000本以上のヒットを放ちました。いまだに関西での人気は絶大です。決して口数は多くありませんが、黙々と練習する姿に若手が共感し、求心力は圧倒的ですよ。まだ40歳という若さも魅力でしょう。

OBの発言力が強い阪神では、一度チームを離れた選手が指導者になるなど、昔は許されなかった。しかし近年は、雰囲気が変わりつつあります。ライバル巨人OBの川相昌弘氏を春のキャンプで臨時コーチとして招聘したり、金銭トレードで山本泰寛を獲得するなど、以前では考えられなかったことです。若返りや、チームの体質改善を優先するなら、コーチなどを経て鳥谷が監督に就任する可能性はないとは言えません」(スポーツ紙担当記者)

現在のプロ野球界では、40代の監督は常識になりつつある。阪神も、世代交代の潮流を受け入れるタイミングなのかもしれない。

  • 写真共同通信社

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