M-1直前!ランジャタイの決意「フルスイング、それしかない」 | FRIDAYデジタル

M-1直前!ランジャタイの決意「フルスイング、それしかない」

12月19日開催 M-1決勝直前インタビュー クセが強すぎるボケと冷静すぎるツッコミで大ブレイク中

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ボケの国崎和也(右)と、ツッコミの伊藤幸司のコンビ。NSC東京校で出会い、’07年に結成。昨年は10本ほどだったテレビ出演も今年は約100本に急増。大ブレイクの一年を経て、大舞台へ
ボケの国崎和也(右)と、ツッコミの伊藤幸司のコンビ。NSC東京校で出会い、’07年に結成。昨年は10本ほどだったテレビ出演も今年は約100本に急増。大ブレイクの一年を経て、大舞台へ

『M-1グランプリ』ファイナリスト9組の中で、一際異彩を放つコンビがいる。結成14年目を迎える『ランジャタイ』だ。ボケの国崎和也(34)が演じる奇抜すぎるキャラクターに、伊藤幸司(36)が淡々とツッコんでいく。独特な世界観から「イリュージョン漫才」と評される彼らは、準決勝が過去最高。敗者復活戦で2度、最下位で敗退するという苦汁をなめてきた。今回、初の決勝に挑(いど)む『ランジャタイ』の二人が、漫才の頂点へ挑む心境を、1時間にわたって語りつくした。

伊藤「決勝が決まって、長年の夢が叶(かな)いました。夢見心地です」

国崎「『M-1』の参加資格は結成15年目まで。ラストイヤー一歩手前でしたからね。ダメだったときは、どう嘘ついたら出場の年齢制限をごまかせるか、本気で考えてました。『実は結成は’09年でした』って2年サバ読んでみよう、とか」

伊藤「芸人仲間や事務所の方からもたくさん祝っていただきました」

国崎「僕たちの事務所は『サンドウィッチマン』さんが立ち上げたんです。今年も富澤(たけし・47)さんは審査員。だから絶対、決勝では100点を付けてくれるはず!(笑)これは大きな強みですよ」

長年、閉ざされていた決勝の扉をこじ開けた二人。転機となったのは、昨年の決勝で『漫才論争』を引き起こした、ある先輩たちとのライブだった。

国崎「去年、『M-1』の敗者復活戦の1週間前に、僕がぎっくり背中になっちゃった。事務所から敏腕整体師を紹介してもらったんですが、間に合わなくて」

伊藤「結局、最下位で敗退。その後、『マヂカルラブリー』の野田(クリスタル・35)さんがライブに呼んでくれたんです」

国崎「『マヂラブ』さんが『M-1』で優勝した直後だったからか、1万7000枚の配信チケットが完売。そんな大舞台で、野田さんに『お前ら何やってんだ!意味わかんねぇ』と、とにかく野次られたんですが、実はそれがよかった。いままでは『ランジャタイ』の世界観が奇抜すぎて理解できなくてネタの入り口でつまずいていたお客さんが、『意味がわからなくてもいいんだ』って、耳を傾けるようになってくれた」

伊藤「僕たちの”取扱説明書”を野田さんが示してくれたんです」

国崎「感謝しかないです」

誇張しすぎた有名人モノマネから、『ウッチャンナンチャン』と叫びながら踊り続けるなど、独特なネタを得意とする二人。どうやってあの世界観を作っているのか。

国崎「ネタ作りは僕が担当です。ガソリンスタンドでバイトをしてたんですが、僕の仕事はトラブルがないか、お客さんを監視すること。4畳半の部屋に籠(こ)もって9時間、ひたすら見続けるわけです。だんだん何やってるかわからなくなってきて、気づいたらペットボトルに話しかけたりしていたんですが、そんな変なキャラクターを自作自演して、動画に撮って暇つぶしをしていたんです」

伊藤「それを見せられて、面白かったのでそのまま舞台でやったらウケた。以来、この方法でネタを作り続けています」

国崎「台本なんてないし、一度も打ち合わせせず舞台に立つこともあります。たまに、伊藤がずっと怯(おび)えて、困ってるだけのときもあります(笑)」

伊藤「本当にワケわからないネタあるよね。アドリブで対応していくのが大変だよ。だけど面白くて」

国崎「『Ⅴ6』の『学校へ行こう!』(TBS系)が大好きだったんですよ。とくに『未成年の主張』や『癒(いや)し系ミュージシャン』といったコーナーに出てくる素人さんがみんな面白くて、『Ⅴ6』のツッコミも最高で、かなり参考にさせていただきました。そういう意味では僕らの奇抜さの原点は『Ⅴ6』なんです」

伊藤「ジャニーズさんに怒られるぞ(笑)」

最後に改めて、『M-1』決勝戦への意気込みを聞いた。

伊藤「僕はもう本当に優勝しか見えていません。必ず優勝します」

国崎「僕はトップバッターで出て、大会をめちゃくちゃにしたい。思いっきりフルスイングしてきます!」

史上最大の下克上、なるか。

本誌未掲載カット ランジャタイが史上最大の下克上でテッペンを狙う! M-1決勝直前インタビュー
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『FRIDAY』2021年12月31日号より

  • PHOTO小松寛之

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