佐々木希が夫・渡部の復帰をまったく急がない「納得の理由」
女優の佐々木希の評価が急上昇中だ――。
デビュー当時の肩書きは「モデル」だったが、現在は名実ともに「女優」。来年1月にはテレビ東京で連ドラ『ユーチューバーに娘はやらん!』に主演する。
同作は“AKB生みの親”秋元康氏が企画・原作を手掛けるラブコメディー。佐々木は‘18年4月の『デイジー・ラック』(NHK)以来の主演ドラマになる。
佐々木の夫といえば、昨年6月の不倫報道で活動を休止している「アンジャッシュ」渡部建。復帰のメドはいまも立っておらず、豊洲市場でアルバイトを再開させたと一部で報じられた。
「豊洲市場で働くことを勧めたのは佐々木さん。生活費のためではなく、自分の殻に閉じこもる夫の気晴らしになればと、紹介したそうです。もともと渡部さんは食に興味がありましたからね」(スポーツ紙記者)
一家の大黒柱は完全に佐々木で、渡部は“主夫”状態。3歳の息子の面倒を渡部が見ている間、佐々木はドラマの撮影などに臨んでいる。
「プライドの高い渡部さんのことだから“主夫”扱いは耐えれないんじゃ…」(お笑い関係者)
と心配する声も上がっているが、
「渡部は育児を楽しんでいます。こういう状況にならない限り、子供と一緒に過ごすことは難しいですからね」(同・関係者)
何より、驚くべきは佐々木の“たくましさ”だ。ある芸能プロ関係者からも、
「まさか彼女がこんなにしっかりしているとは思わなかった」
という声が上がるほど。実際、彼女自身もある時を境に“変わった”ことを自覚している。
佐々木は14日深夜放送のTOKYO FM『TOKYO SPEAKEASY』に出演。デビュー当時の“ツンケンぶり”は「しゃべりたくなかったから」と明かした。秋田県出身の佐々木は芸能界入りする前は地元で働いており、
「芸能界なんてまったく知らない世界。そのまま秋田にいると思ってた」
と回想。スカウトされ東京に越したが、
「やる気? 全然なかったです。失礼いたしました」
と謝罪した上で、
「あれよあれよと、いつの間にか事務所に入ってて。芸能人ばっかりだし。話すと方言が出るんじゃないかってドキドキしちゃって。しゃべりたくなくて、ずっとスッとしてた」
と当時を振り返った。
佐々木は‘10年10月、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の木曜レギュラーに抜擢されたが、ほとんど喋らず、表情も乏しかった。
「周りの出演者が気を遣っていた。画面越しにもヤル気がないのがわかり、結局1年でスピード降板した」(前出・スポーツ紙記者)
佐々木いわく、転機は25歳の時で、
「ある日、こんなに1個1個の仕事を責任なくやるのはどうなんだろうって。どんどん『変わらなきゃ』って気持ちになっていった。そこから『お芝居勉強しなきゃ』『責任持ってやろう』と考えるようになった」
意識変化してからは、
「仕事がすごい楽しくて。勉強もいろいろしだして。今は楽しくやらせてもらっている」
という。
現在は女優業にのめりこんでおり、撮影現場でも、
「演技について監督さんやプロデューサーに聞いたりしている。帰宅後は夫と一緒に子供の世話。多忙ですが、充実しているようですね」(前出・芸能プロ関係者)
という。先日登場したイベントでは“家族キャンプ”に出掛けたことを自ら報告。
「すごく楽しかったです。自然で心もカラダもリフレッシュできて、紅葉もきれいで空気もきれいだったからよかったです」
と語った。夫の醜聞を気にする素振りはなく、世間の同情の目とは対照的に幸せそうな笑みが印象的だった。前出・芸能プロ関係者の話。
「佐々木さん自身が渡部さんの復帰を急いでいません。家庭が壊れるくらいなら、芸能界引退してもいいという考え。スキャンダルを経て、夫と話し合い、ようやく自分たちの“幸せのカタチ”を見つけたようです」
佐々木は「来年はお仕事を楽しみながら、プライベートの時間も大切にしたい」と言い切った。そこにかつてのツンケンした佐々木希の姿はなかった――。
- 撮影:島颯太