神田沙也加さん急死で叶わなかった「母・松田聖子との再共演」
女優の神田沙也加さん(享年35)が12月18日、札幌市内のホテルから転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。北海道警は自殺を図った可能性もあると見て調べている。
神田さんは主演を務めるミュージカル『マイ・フェア・レディ』札幌公演の昼公演に出演予定だった。午前11時頃まで神田さんと連絡がつかなかったため、ダブル主演でイライザ役を演じている元宝塚宙組トップスターの朝夏まなとが、急きょ代役を務めた。インスタグラムでは11月に物悲しく見える空の写真と共に、
《不甲斐なくて後悔で哀しくて、聴けなかった曲が、やっと聴けた。こればかりだったのに今日まで歌えることもなかった。新たに引き締まる気持ちもあるけれど、時薬に頼り過ぎることなく、今度こそ誠実に向き合いたい》
と投稿をしていた。どこか意味深で思い悩んでいるようにも見える。コメント欄はファンから哀悼の言葉が書きこまれていたが、現在は制限され、コメント欄は封鎖されている。
神田さんは転落する直前に父で俳優の神田正輝に誕生日の前祝い(12月21日)の電話をしている。彼は18日に大阪で収録されている『朝だ! 生です旅サラダ』(土曜・朝8時・テレビ朝日系)に生出演しており、番組終了後の午前10時頃に神田さんと電話で会話をしたという。
この電話は札幌からで、転落の直前ということになる。神田正輝にとって辛すぎる最期の会話だろう。
一方、母の松田聖子とは複雑な状態が続いていた。‘19年に沙也加さんが俳優の村田充と離婚して以来、連絡を絶っていたと報じられている。
「‘18年まで、聖子さんのコンサートなどでデュエットをたびたび披露してファンを喜ばせていた。最近では聖子さんのほうから歩み寄っていたそうですが…」(ワイドショー関係者)
聖子は19日にグランドプリンスホテル新高輪でディナーショーの東京公演最終日を控えていた中での訃報となり、中止となった。親子の再共演がもう実現できなくなったと思うと非常に残念でならない。若く有望な女優の早すぎる死に、日本中が大きなショックを受けている――。
PHOTO:原 一平