国内旅行 実は「GoTo開始前」のほうがお得な可能性大のワケ | FRIDAYデジタル

国内旅行 実は「GoTo開始前」のほうがお得な可能性大のワケ

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「再開待ち」は間違い? 需給状況で価格が変動する飛行機やホテルは、今が狙い目!?

「GoTo トラベル」(以下、GoTo)の再開が近い。昨年のGoTo実施時、国内のホテルや旅館が35%割引と15%分のクーポン付きで宿泊でき、飛行機や鉄道などと宿泊施設がセットになったツアーも実質半額となった。さらに、クーポンがお土産や日用品などにも幅広く使えたため、「すごくお得に旅行できるキャンペーン」として人気となり、コロナ禍で冷え切った観光業界に活気が戻ったのはまだ記憶に新しい。 

ただ一方で、高級なホテルや旅館に人気が集中し、中小価格帯のビジネスホテルなどはほとんど恩恵を受けられず、「不公平」との課題も残した。 

再開の日が近づく「GoTo トラベル」(画像:アフロ)

再開するGoToは、以前実施した際の問題点を踏まえてルール変更されることが、すでに発表されている。具体的には、休日より平日が割引率は高く、クーポンも平日と休日で金額に差があり、春休みは除外。つまり、働き世代や子どもがいる家族連れにはお得感は薄い。

しかも、飛行機やホテルなどは予約数が増えるにつれて価格が上がる仕組みを導入するところが多く、今より価格が高騰する可能性も高い。実は今の「GoTo前のほうがお得」で狙い目ともいえる。

「GoTo」再開でルール変更、高級宿や休日はお得感なくなる?

GoTo再開時の主な変更点を、まず紹介する。

「GoTo トラベル」の主な変更点(旅行者向け Go To トラベル事業公式サイトより)

旅行代金の割引率が、35%から30%になる。割引の上限額も1泊あたり一律14000円までだったのが、飛行機や鉄道など交通付きで10000円まで、宿泊のみだと7000円まで。「地域共通クーポン」は旅行代金の15%分だったのが、平日3000円/休日1000円(1泊あたり)に変更される。GoTo適用を受けるのに、ワクチン接種済みまたはPCR検査の陰性証明書が新たに求められるケースも考えられる。

以前あった高級な宿泊施設でのお得感は減り、1泊1万円ほどの宿泊が最も恩恵を受けられるため、宿泊施設ごとの不公平感は確かに少なくなる。もともと稼働率が低い平日に割引を多くし、「密」を避ける意味でも理にかなっている。ただ、週末や春休みなどにしかまとまった休みが取れない、旅行がしづらい人にとっては、休日のお得感が減るのはやはり厳しいだろう。さらに大型連休(ゴールデンウィーク)も、対象外となる可能性が今のところ高い。

知ってる?「ダイナミックプライシング」の仕組み

飛行機やホテルの場合、「GoTo前のほうがお得」という可能性も、実は大きい。その理由は「ダイナミックプライシング」だ。

ダイナミックプライシングとは、デジタル大辞泉によると「需給状況に応じて価格を変動させることによって需要の調整を図る手法」のこと。変動料金制などとも呼ばれる。需要が集中する時期や時間帯などの価格を割高にし、逆に需要が減る時は割安にすることで、需要のバランスが取られる。日本国内でも、航空運賃や宿泊料金、有料道路料金などで導入されている。例えば、年末年始や大型連休の時は高く、平日の中日などが安いのはこの仕組みだ。

一方、ダイナミックプライシングと似ている言葉に「ダイナミックパッケージ」がある。航空券や鉄道などの「交通」+ホテル・旅館などの「宿泊」+その他オプション(レンタカーなど)を任意に組み合わせることができる旅行商品で、日本でも近年Web上で取り扱う旅行会社が増えている。ダイナミックパッケージも、空き状況によって販売価格が変動するダイナミックプライシングを導入している。

出発前日まで購入できるものの、出発6日前以降だと販売価格が高くなる傾向にある。よほど早く予約しないと安くない航空券と比べるとダイナミックパッケージはありがたい存在だが、出発1週間前には予約したい。

昨年のGoTo期間中に宿泊代金が高騰した本当の理由

飛行機やホテル・旅館の場合、ダイナミックプライシングの影響で、利用客が増えるにつれて価格はどんどん上がっていく。昨年のGoTo期間中、ホテルなどが軒並み値上がりしたのも、大半はダイナミックプライシングが理由だ。ホテルなどが独自にさらに値上げする“GoTo便乗値上げ”も一部で見られた。

各地の観光地には人出が戻っている(画像:アフロ)

緊急事態宣言が解除された今年10月以降、国内旅行客の数は目に見えて増えている。飛行機は軒並み満席となり、人気観光地にも旅行客が徐々に戻っている。飛行機の運賃やホテル・旅館の価格は緊急事態宣言が発令中だった頃より上がってはいるものの、実際そこまでまだ高騰していない。新型コロナの感染状況は落ち着いてはいても、今は宿泊を伴う旅行は控えて「GoTo再開待ち」という人も多いと考えられる。

ただ、先に述べた通り、新たなGoToの場合は高級な宿泊施設へのお得感は減り、休日のお得感は減少または対象外となる。しかも、GoToでは最大でも30%割引。例えば、12月半ばの京都市内にあるホテルで検索すると、1泊3000円台がたくさん出てくる。3割程度の値引きなら今でも十分あり得ることで、今さらに安くなっている可能性も大いにある。

飛行機やホテルと違う「鉄道」の定額制と旅行のタイミング 

GoToで、旅行がすべてお得になるわけではないのも気を付けたい。

新幹線の運賃は基本定額。早期割引などもあるものの、大きく変動はしない(画像:シカマアキ)

その1つが新幹線や在来線特急を使う旅行の場合で、鉄道の運賃は変動せず、基本「定額制」だ。鉄道とホテル・旅館を組み合わせた旅行だと、GoTo前に焦って動かなくても良いし、GoToの様子を見つつ、その後に動くという手もある。飛行機との組み合わせより、大きく変動することはない。

GoTo以外にあふれる旅行割引、「動けるうちに動く」のもアリ

さらに今、地元民を対象にした「県民割」をはじめとした旅行割引も多くある。県民割と言いつつ、近隣の都道府県まで利用対象者を拡大する動きも次々と出ている。中には、千葉県内の宿泊を割引する「ディスカバー千葉」のように遠方在住者の利用OKのクーポンもある。

千葉県内の宿泊が割引になる「ディスカバー千葉」は他の都道府県からの利用もいち早く再開した(ディスカバー千葉 公式サイトより)

筆者も12月上旬、大阪=長崎の往復ANAと長崎市内4つ星ホテル1泊で、長崎空港の片道利用が条件であるクーポンを使って出発1週間前にANAダイナミックパッケージで予約したところ、合計16000円台だった。その時点で航空券だけで片道最低27000円台だったので、かなり安い。その2週間後の大阪=福岡も、飛行機往復(JAL)と博多市内の4つ星ホテル1泊の週末利用で、約2万円。

「GoTo」という全国一律のキャンペーンでなくても、自治体ごとにいわば“地域版GoTo”がすでに動いている。

コロナ禍で、旅行好きの誰もが痛感したのが「動けるうちに動く」ことではないだろうか。不要不急の移動自粛を何度も要請され、国内旅行すらままならない時期もしばらく続いた。今後また新型コロナの感染が拡大しないとも限らない。あえてGoTo前に行くという手段、実はその方がお得という可能性が意外にも大きいこともぜひ知ってほしい。

■記事中の情報、データは2021年12月24日現在のものです。

■旅行者向け Go To トラベル事業公式サイト

シカマアキさんのウェブサイトはコチラ

  • 文・写真(特記以外)Aki Shikama / シカマアキ

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