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2力士が違法賭博疑い…相撲協会の歯切れが悪い意外な理由

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違法賭博への関与が疑われる英乃海。17年5月撮影(画像:共同通信社)
違法賭博への関与が疑われる英乃海。17年5月撮影(画像:共同通信社)

また、相撲界で不祥事が発覚した。

幕内の英乃海(32)と来年の初場所で新十両になる紫雷(29)が、違法賭博に関与している疑いが浮上したのだ。12月22日に日本相撲協会が公表。渦中の2力士は、師匠・木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)の判断で1月9日から始まる初場所の休場が決まった。

「2人とも、日大相撲部出身の苦労人です。30歳前後で、ようやく関取になったんですから。特に英乃海は、悔しい思いをしてきたでしょう。弟は前頭2枚目まで昇進し、昨年の9月場所では11勝4敗の好成績で敢闘賞を受賞した翔猿です。ずっと弟の後塵をはいしてきました。

『やっと番付が上がったのになぜ……』と、周囲は首をかしげていますよ。違法賭博への関与が事実なら、ようやく関取になり気がゆるんでしまったのかもしれません。新型コロナウイルスの影響で不要不急の外出ができず、ストレスも溜まっていたのでしょう」(相撲協会関係者)

暴力団がらみの不祥事で部屋封鎖

関係者によると、2人が出入りしていたのは埼玉県内の違法カジノ店だという。

「違法カジノを捜査していた警察からの情報で、相撲協会は疑惑を知ったそうです。賭博開帳図利容疑で捕まるのは、カジノを開いていた人間ですから、2人が逮捕されることはないでしょう。警察からは、捜査への協力として事情聴取を受けたのだと思います。

ただ相撲協会としては、なんらかの重い処分を下さざるをえない。師匠の木瀬親方は、10年5月に指定暴力団の幹部へ場所中のチケットを渡していたことが発覚しています。騒動を受け一時、部屋は閉鎖。『二度と不祥事を起こさない』という契約書を提出し、12年4月から再開したという経緯があるんです」(同前)

相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は、報道陣の取材に「非常に残念であり遺憾」と表明。だが、疑惑の詳細については歯切れが悪かった。

「詳しい内容は、まったくわかっていません。調査するべく段取りをとっているけれども、いろいろな方々の都合があるので……。(調査時期が)いつかは、私もわからない」

芝田山部長の口が重い理由はなんだろうか。

「英乃海と紫雷以外にも、違法賭博に関わっている複数の力士がいるという情報があるようなんです。芝田山さんも、他の力士の関与について『まったくわからない』と言葉を濁しています。警察の捜査に進んでいる最中に、相撲協会が先走って調査するわけにはいきません。協会としても、実態がわからず、歯がゆい思いでしょう」(スポーツ紙担当記者)

相撲界では、10年5月にも野球賭博問題が発覚し多くの力士が処分された。今回も捜査の行方によっては、トラブルが大きくなる可能性がある。

  • 写真共同通信社

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