『バイキング』後番組は「経費カット」でMCに局アナ抜擢へ
長くフジテレビ“昼の顔”だった坂上忍の降板により、来年3月いっぱいでの番組打ち切りが発表された『バイキングMORE』。その後番組は、坂上が芸能スキャンダルや政治ネタをバシバシ切りまくるような内容とは一線を画すようだ。
「すでに新番組の責任者は決まっており、チーフプロデューサーとプロデューサーは『めざまし8』、総合演出は『めざましテレビ』から異動することになりました。坂上さんがいたころのようなゴリゴリ責めるタイプの番組ではなく、どちらかと言えば時事ネタを扱いつつも、ゆるーい感じの『ノンストップ』のような感じになるんじゃないですかね」(フジテレビ関係者)
だが、“番組の顔”となる司会者探しが難航しているという。
「月~金で3時間の帯番組となると、なかなかやりたがる人がいないですよ。スケジュール的に俳優さんなら連続ドラマや舞台の仕事は断らざるをえないですし、芸人さんなら他の番組を降板しなくてはいけなくなる可能性も出てきますからね。ですので、それなりの売れっ子をブッキングするとなると、補填の意味も兼ねてかなり高額なギャラを支払わないといけないでしょうね」(制作会社関係者)
一説には、坂上に支払われている『バイキング』のギャラは年2億円とも言われていた。知名度の高いタレントをブッキングしようと思えば、当然“億”を超える金額を提示しなければならない。
だが、そうはいかないのが今のフジテレビだ。先月25日には、勤続10年以上で50歳以上の社員の希望退職者を募集した。現在の社員数は約1300人で、対象となる社員は300人前後となる。
「とにかく、現場へは徹底的な経費節減が求められそうです。というのも、経営陣は新しいチーフプロデューサーなどに、『バイキング』よりも“経費4割減”を厳命した…と聞いています。ですので、メインMCには経費がかからない局アナからという声が上がっています。
どうも、『とくダネ!』などで幅広い層に人気があった山﨑夕貴アナを抜擢する案が浮上しているようですよ。彼女を中心に、日替わりでタレントがMCを務める形になりそうです」(前出・フジテレビ関係者)
思えば、31年間続いた『笑っていいとも!』が終わり、鳴り物入りで始まった『バイキング』も、当初は“日替わり司会者制”だった。だが、視聴率が上がらす、坂上忍をメインに固定し、現在の形にしてから快進撃が始まった。
果たして、フジテレビはどんな“お昼”を見せてくれるのだろうか――。
PHOTO:島 颯太