大阪放火 容疑者が10年前に起こした殺人未遂「戦慄の犯行内容」 | FRIDAYデジタル

大阪放火 容疑者が10年前に起こした殺人未遂「戦慄の犯行内容」

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放火現場となったビル前には多くの献花がされている

その部屋には、異様なモノが散乱していた。

油のような液体の入った容器、「大量殺人」と書かれたメモ、36人が亡くなった「京都アニメーション」放火事件の発生から2年がたったことを報じた新聞記事……

1217日、JR大阪駅から200mほどの場所にある「堂島北ビル」(大阪市北区曽根崎新地)が焼け、25人が死亡した放火事件。4階にある心療内科「西梅田こころとからだのクリニック」の受付付近で火を放ったのは、現場から西へ3.5kmほど離れた同市西淀川区に住む谷本盛男容疑者(61)だ。谷本容疑者の部屋からは、事件の計画性を裏づけるような多くの物証が見つかっている。

「中には、今年3月に徳島県内の雑居ビルで起きた放火殺人未遂事件の新聞記事もありました。『京アニ』の放火をまねた事件です。徳島の事件に着目していることから、谷本容疑者は少なくとも9ヵ月前から犯行を計画していたと思われます。

谷本容疑者の犯行内容は、凄惨きわまりない……。狙ったのは、クリニックで職場への復帰をサポートする『リワークプログラム』が行われていた金曜日です。普段より多くの患者さんがおり、より被害が大きくなると考えたのでしょう。防犯カメラには、火を放った谷本容疑者が出口に逃げようとする被害者に体当たりする様子が映っていた。窓や階段のない診察室側に追い込み、大量殺害をはかった疑いがあります。

煙は、診察室側に充満。多くの方が一酸化炭素中毒で亡くなりました。非常階段につながる4階のトビラには、外側から粘着テープがしっかり貼られていたこともわかっています。谷本容疑者が煙を室内に充満させるために、前もって貼ったと思われるんです」(全国紙社会部記者)

酒に酔って長男を……

職人としては優秀だったという谷本容疑者

今回の放火には、伏線となるトラブルがあった。

谷本容疑者の人生が暗転したのは、08年9月だ。約20年生活をともにした妻と離婚。2人の息子とも離れ、大阪市内を一人で転々とするようになる。生活に困り、募るのは孤独感ばかり。寂しさから元妻に復縁を求めるが、彼女は拒否。そして11年4月、谷本容疑者は事件を起こす――。

「家族と無理心中しようと、元妻宅にいた長男を襲ったんです。酒に酔って口論となった谷本容疑者は、長男の頭や肩を包丁で刺した。幸い命に別状はありませんでしたが、相当なケガだったとか。元妻宅からは包丁3本の他、スタンガンや催涙スプレー、ハンマーなども見つかっています。計画性がうかがえる犯行です。谷本容疑者は現場から自転車で逃げようとしますが、直後に逮捕されています。

大阪地裁は1112月に、殺人未遂と銃刀法違反の罪で被告の谷本容疑者に懲役4年の実刑判決を下しています。法廷では谷本容疑者のすさんだ生活内容も、判明しました。離婚後は、勤めていた板金工場で無断欠勤を繰り返し失踪。競馬にのめりこみ、日々の生活にも困っていたとか。谷本容疑者は事件の動機について、こう明かしています。『誰かを殺せば、自分も死ねるのではないか。家族は一緒だから道連れにしようと思った』と」(同前)

谷本容疑者は15年夏に出所後も、孤独な生活を続けていたようだ。都会の真ん中で日中に起きた、未曾有の放火事件。自身も入院している谷本容疑者だが、脳に重大な障害を負い、事情聴取は今後も困難な容体だという。

  • 撮影山崎高資

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