なぜ桜田義孝議員でも大臣になれるのか? 素朴な疑問に答えます

失言連発、勉強不足で資質なしの当選7期議員が起用されたワケ

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千葉県柏市議、県議を経て国政の道へ。’13年から文科副大臣として五輪を担当していたが、基本的知識が欠けていた

桜田義孝五輪担当相(68)の失言が止まらない。

東京五輪の基本コンセプトが答えられず、官僚に助けを求めてしどろもどろだった11月5日の参院予算委員会に始まり、9日の会見では立憲民主党の蓮舫議員を「レンポウ」と言い間違え。さらには、13日に開いた失言に関する説明会見でも、謝罪が遅れた理由について記者に問われ、「(これまでも)謝罪らしきことは言っている」と答えるなど、意味不明な発言を連発した。

「失言もさることながら、勉強不足が問題です。五輪担当相に求められるのは、中心的課題の五輪の予算をどうするのか、ということ。桜田大臣は予算に関してほとんど理解していない。国と東京都の予算の割合をどうするのか揉めに揉めているのに、このままでは、大臣としての資質が問われても仕方ありません」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

ここまで来ると気になるのは、なぜこんな人が大臣になれたのか、ということだ。五輪担当相就任の裏には永田町独自のパワーバランスがあるという。

「9月の総裁選で安倍晋三総理は何としても3選を果たしたかった。そのために、派閥にすり寄る必要があったんです。二階派44人の票を固めてもらうため、大臣ポスト2つを約束した。それで二階派の桜田、片山さつき両大臣が誕生したのです」(政治アナリストの伊藤惇夫氏)

では、なぜ二階俊博幹事長はそのポストに桜田氏を推薦したのか。

「桜田さんは、地元千葉の建設会社経営者から政治家になった叩き上げ。大学時代は昼間に大工をしながら、夜は明治大学の夜間に通った苦労人でもある。ただ、見てわかる通り、頭が切れて弁が立つタイプではなく、『まぁまぁ皆さん』と裏で調整して物事を運ぶ昔ながらの政治家なんです。そういう意味で、二階さんに非常によく似ており、実際に二階さんも桜田さんを気に入っていた。当選7期の桜田さんのために良いポストがないかと、かねてから大臣職を探していたんです」(二階派のベテラン議員)

そこに降って湧いたのが、五輪担当相だった、というわけだ。

「五輪担当相が重要ではないとは言いませんが、軽量ポストであることは間違いありません。すでにほとんどの事柄が決定済みで、後は調整だけ。まさに桜田さんにうってつけだと思い二階さんは抜擢したわけです。しかし、基本コンセプトすら勉強していないとは、さすがの二階さんも想定外だったでしょう」(同前)

二階幹事長の言いなりになってこんな人を起用したのだから、安倍首相にも任命責任はある。だが、その責任を見えづらくしているのが、現政権の滑稽さだとジャーナリスト・青木理氏は指摘する。

「安倍政権は、加計学園の問題や公文書改ざんの問題も含めて、適当な言い訳をして終わりにするというのが定番になりつつあります。論点をずらし、批判の矛先をそらすことで、構造的な巨悪が見えなくなっているのです」

あんな人でも大臣になれるのかと笑っている場合ではないのだ。

桜田大臣の資質に疑問符がついた5日の国会答弁。官僚の助けを借りてもしどろもどろに
答弁が批判された後、必死に資料に赤線をひく桜田大臣。手をぬいているわけではないようだ
  • 撮影鬼怒川毅(1枚目)写真アフロ

Photo Gallary3

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