豪華料理に高級車…中国政府が「カネ持ち画像」投稿禁止の驚愕理由 | FRIDAYデジタル

豪華料理に高級車…中国政府が「カネ持ち画像」投稿禁止の驚愕理由

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ネット上での規制を厳しくする習近平氏(画像:AFP/アフロ)

豪華な料理に舌鼓、高価な宝石をつけてうっとり、外国の高級車に乗ってドライブ……。

中国のSNSから、こんな優雅な画像がなくなるかもしれない。米国紙『ニューヨーク・タイムズ』によると、中国政府が「カネを持っていることを自慢するような派手な画像」を検閲しているというのだ。

「どんな画像が『カネ持ち自慢』になるのか、明確な基準やリストはありません。ただ一般的に人々が見て『豪華だな』と感じるような写真や動画は、ネット上からどんどん消されているんです。21年12月17日には『モクパン』という、大食いを披露するコンテンツが配信禁止になりました」(在中国ライター)

中国政府は外国のネット情報は有害であるとし、インターネット監視検閲システム「Great Firewall」で遮断している。中国国内でも政府に批判的なコメントはシャットアウトされてきたが、監視検閲システムが一般の人たちのなにげない投稿にも、本格的に適用されようとしているのだ。

「持たざる人」の不満

「カネ持ち自慢」の画像を禁止する意図はなんなのだろう。中国情勢に詳しい拓殖大学教授で、ジャーナリストの富坂聰氏が語る。

「理由はいくつか考えられます。一つは経済格差の是正です。習近平・国家主席は、すべての国民の暮らしを良くしようという『共同富裕』をスローガンにかかげています。『カネ持ち自慢』の画像は、この趣旨に反すると考えているのでしょう。

たしかに中国の都市部は豊かになりましたが、地方は日本人が想像する以上に貧しい。画像を見た富を持たざる人たちが、不満を爆発させるのを恐れているのです。ただ画像の投稿を禁止したからといって、経済格差の根本的な解決になるとは思えませんが」

二つ目の理由は、大きく乱れた中国のネット環境の取り締まりにあるという。富坂氏が続ける。

「富裕層の投稿が、あまりにも常識離れしているからです。以前スキー場で時計をなくしたという男性が、こんな書き込みをしていました。『見つけた人には(日本円換算で)600万円の報酬を出そう』と。男性によると、なくしたのは4億円の時計だという。そんな高価な時計をスキーをする際にもつけていたとは、中国富裕層の感覚を疑いかねられません。

またネット上の詐欺も多発しています。中国では翡翠(深緑の宝石)が人気ですが、投資して資産が何倍にもなったという話がゴロゴロしています。犯罪の温床になっている。ネット環境の乱れが、日本の比ではないんですよ」

三つ目が、インフルエンサーの存在だ。中には短期間で多額のカネを設けながら、税金を払わないインフルエンサーもいる。12月20日には「中国ライブコマースの女王」と呼ばれるviyaが、脱税容疑で約240億円の罰金が科せられた。

「人気インフルエンサーになると、1日で1億円も稼ぎます。彼らは、自分たちがいかに裕福かを惜しげもなくひけらかしている。とても現実離れした言動です。

毎日、一所懸命に働きわずかなカネを得ている人たちは、インフルエンサーをどう捉えるでしょう。正直者がバカを見る感じではないでしょうか。庶民の勤労意欲やモチベーションを維持するために、インフルエンサーは問題の多い存在なんです」(富坂氏)

習近平氏は「共同富裕」を強調するが、実際には歴然とした経済格差がある。「カネ持ち自慢」画像の禁止は、中国が抱える矛盾を象徴しているのかもしれない。

  • 写真AFP/アフロ

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