入院中の病院まで…北朝鮮の女性兵士が受けた凄まじい性被害の中身 | FRIDAYデジタル

入院中の病院まで…北朝鮮の女性兵士が受けた凄まじい性被害の中身

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朝鮮人民軍内では女性兵士への性暴行が絶えない(画像:ロイター/アフロ)

被害女性は、意識不明の重体。病室からは「信訴(告発)請願の手紙」と書かれた、12枚におよぶ便箋が見つかった――。

北朝鮮の朝鮮人民軍内で起きた、凄まじい性暴力の全貌が明らかになった。報じたのは政治韓国メディア『デイリーNK』。被害にあったのは、東部・咸鏡南道(ハムギョンナムド)の咸興(ハムン)に駐屯する第7軍団で、電話交換手だった20代の女性兵士Aさんだ。

『デイリーNKジャパン』編集長・高英起氏が語る。

Aさんは17歳の時に入隊し第7軍団に配属されましたが、直後から性暴力を受けていたそうです。加害者は同軍の上司だった40代の少佐。『一生面倒を見てやる』と言って、1年近くにわたりわいせつ行為を繰り返していたとか。しかし少佐が政治軍官(将校)を養成する政治大学に入学すると、パッタリと連絡が取れなくなってしまいました」

被害は、これで終わらない。軍団の人事をつかさどる上官の一人が、自身の部屋にAさんを呼びつけ性的な暴力をふるったのだ。高氏が続ける。

「性被害に苦しんだAさんは、一つの決意をします。イルクン(幹部)になって女性兵士への暴力を一掃しようと、政治軍官学校を志願したんです。しかし軍団の部長は、内部の性暴力が明らかになるのを恐れたのか、志願書を受理しません。

しばらくして、ようやく政治局の監査が第7軍団に入りますが、あろうことか検閲担当者はAさんを最初に凌辱した元少佐だったんです。幹部になっていた元少佐は再びAさんを暴行しようとしますが、激しい抵抗にあい未遂に。心身ともに痛めつけられたAさんは、軍医所(病院)に入院することになりました」

処分が軽かった驚きの理由

Aさんの悲劇は続く。軍医所でも内科課長に「ディメドロン」という睡眠薬をのまされ、眠っている間に性暴力を受けたのだ。意識を取り戻したAさんは、自分が受けた現実に気づき、自ら命を絶とうとし意識不明の重体に。内容は不明だが、12枚におよぶ告発状も残されていた。

「複数の上官から性暴力被害を受け女性兵士が重体になるという事態に、軍当局も本格的な調査に乗り出します。しかし加害者に下されたのは、職務一時停止や異動という比較的軽い処分。幹部が含まれていたのが、忖度されたのでしょう。

一方、意識不明のAさんは、1220日に除隊通知が出されます。北朝鮮では通常、冬季訓練中の12月に除隊が行われないため極めて異例です。軍内部からの告発を、恐れたと思われます」(高氏)

女性の兵役義務化は19年4月から実施され、21年に入り本格化。出生率の低下により、男性兵士が減っているのが主な理由だ。

「女性兵士が増えたため暴行事件が相次いでいるんです。上官への性接待は常態化して、軍内では『性上納』と呼ばれています。あまりのヒドさに、脱走する女性兵士が後を絶たないとか。軍は性被害を減らすため、女性だけの部隊を増やしていますが、あまり効果はあがっていません」(高氏)

脱北した元女性兵士の証言などよると、朝鮮人民軍では7割の女性が性的被害を受けた経験があるという。

  • 写真ロイター/アフロ

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