あのアニータさんが地元チリで大人気TVタレントになっていた

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「日本のみなさん、コンニチハ。アニータです。昔は『日本でもっとも有名なチリ人』なんて呼ばれていたけど、いまではチリでも私を知らない人はいないのよ。タレントとして、テレビに引っ張りだこなんだから」

約14億円ものカネが不正に引き出されていたことが発覚し、世間を大いに騒がせた「青森県住宅供給公社巨額横領事件」から17年。経理担当主幹だった夫から10億円近くを受け取り、日本中から大バッシングを浴びたあのアニータ・アルバラードさん(45)が、母国でタレントに転身、大成功を収めていた。

大阪桐蔭・根尾昂の写真に、モデルの娘・アンジーさんと共に大興奮。「イケメン! ぜひ会いたい!」と語った

チリの首都・サンティアゴの自宅で独占インタビューに応じたアニータさんが、意気揚々と語る。

「事件のあと、チリに建てた8億円豪邸や財産はすべて差し押さえられちゃって、私は無一文に逆戻り。でも、テレビに出るようになったのも、実は事件のおかげなの。チリにまで日本のメディアが押しかけてきて、近所で有名になっちゃって。それで地元のテレビ局から取材を受けて、テレビに出るようになったのよ」

その後、その強烈なキャラクターが人気を呼び、『カーサ・デ・アニータ』(アニータの家)という冠番組まで持つようになった。平均視聴率は驚異の30%超。その人気は圧倒的だ。なぜそこまでの支持を得たのだろうか?アニータ本人は、その理由をこのように考えているそうだ。

「チリはカトリックの国だから、売春なんていうものは“この世に無いもの”とされていたの。もちろん、本当はあることをみんな知っている。だけど、私が性的なサービスを奉仕する仕事を、チリや日本で行なっていたことをカメラの前で話した。それはチリではセンセーショナルな出来事だったのよ。もちろん、それを快く思わない人も多かった。だけど『カーサ・デ・アニータ』を見たら、(当時)7人の子どもを育てて、真っ当に母親をやっている。そこでアニータ・アルバラードという人間の評価が逆転したワケよね」

テレビ番組ではどんな話題にも切れ味鋭くコメントする

その他にも、テレビ番組内で汚職政治家に直撃取材をしたり、スラム街の子供たちへの支援活動を行ったりと、社会派な一面も見せている。そんな彼女の人気に目をつけ、こんなオファーもあったという。

「チリのある政党から、国政への出馬要請があったの。でも断ったわ。というのも、一番下の子どもはまだ4歳だから、私が政治家になったらあの子の面倒を見ることが出来なくなってしまうでしょ。ただ、政治にはとても関心があるわ。「右」か「左」かで言えば、私は「右」だと思う。というより、私は「左」が嫌いなのよ。だって彼らは、革命を起こそうという意志がないんですもの。チリの現状に不満を抱いている国民の感情を無視した政策で中身がない。それにキューバやベネズエラが大変な状況なのに、彼らは一切同じ社会主義の同志を助けに行こうとしないのよ。どうして?私は、行動が伴わない思想を支持しないの」

最近では、ニュース番組にコメンテーターとして起用されることもあるアニータさん。そんな彼女に、日本の政治に関するニュースをどう思うか聞いてみた。現政権で唯一の女性閣僚(内閣府特命担当大臣及び女性活躍担当大臣)である片山さつき大臣が、2014年に東京都府中市で開かれた祭りで、お酒を寄付していた疑惑が持ち上がった。祭りの際に市内に掲示された寄付者一覧の看板に掲載されており、写真も残されている。政治家が選挙区内の有権者に金銭や物品を寄付することは禁止されており、公職選挙法に抵触する可能性が指摘されている。この一件、チリ人妻の目にはどう映るのかをぶつけてみた。

「まず最初に確認させて、そのお酒は税金ではなく彼女個人のお金で買ったのよね?それなら何も問題ないんじゃないかしら。だって、そのお酒をお祭りでみんなが飲んで、ハッピーになったワケでしょ。いったい誰が被害を受けたっていうの?片山さんは何も悪いことをしていないじゃない。少し前に、チリの国会で審議中にポルノ動画を見ていた国会議員がいたの。それに比べたら、ずっと些細なことじゃないかしら」

体だけではなく、歯にも衣着せぬ切れ味鋭いコメント。チリ国内での人気の高さにも頷ける。これだけの人気者になれば、再び豪華な生活を取り戻しているのではないか。だがアニータさんは、記者の質問に笑顔で首を横に振り、こう語った。

「おかげさまで、少しグレードアップしたいまの家に引っ越しもできたわ。でも、私には子供が9人いるから、その子たちの養育費がたいへんなのよ。父親は、チリ人、キューバ人、カナダ人と多国籍。一番上は、38歳の養子で一番下は4歳。もちろん、もう成人して私の手を離れた子たちもいるけど、まだ5人の子どもと一緒に暮らしてるのよ。色んな子がいるわ、長女のアンジーはモデルやタレントとして私と同じくらい有名人で、チリの人気恋愛ドキュメンタリー番組(日本の「テラスハウス」の様な番組)にも出演していたの。三男のアブラアムはサッカー選手として活躍していたんだけど、今はサッカーを引退して、大学で公認会計士になるための勉強をしているわ。彼は頭もいいの、アルバラード家で一番賢いのはアブラアムよ。いったい誰に似たのかしらね。

日本を離れてからたくさんのボーイフレンドと付き合ってきたけど、DV癖があったり浮気性だったり男運がなかった。今年は親友から、不動産詐欺にもあったしね……。ただそれでも、私はめげないわ。彼氏は絶賛募集中よ!」

サンティアゴに建つ質素な家に、子供5人と暮らしている。テレビで人気を博した後は家政婦も雇っている

アニータさんのチリ国内での愛称は、“ゲイシャ(芸者)”。この愛称には、いまも毎日を力強く楽しく生きているアニータさんへの親しみがこもっているという。性欲もいまだ旺盛で、記者に対し、「最近良いセックスはしたの?若いうちにしておかなきゃダメよ」と1時間以上にわたって問い詰める場面もあった。

最後に、アニータさんは、こんな衝撃の事実も明かしてくれた。

「いまの私の願いはたった1つだけ。できるだけ早く日本に行き、正式に離婚したい。実はいまも住経理担当だった夫と婚姻関係が解消されていいないの。それが原因で、直近の彼氏(カナダ人の地理学者)と子供の親権で揉めて裁判中。仕事にも育児にも、なかなか手が付かない状況なのよ。もしあの人がこのインタビューを見ていたら、連絡が欲しい。判子が押された離婚届を送って欲しいわ。私がサインをするために、日本に行ってもいいしね!」

母国チリで有名タレントになったアニ―タさんが、日本に再び訪れる日も近い……かもしれない。

 

  • 取材・撮影カルロス矢吹

Photo Gallary3

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