「林家三平の後任」桂宮治に期待される『笑点』の壊し屋ポジション | FRIDAYデジタル

「林家三平の後任」桂宮治に期待される『笑点』の壊し屋ポジション

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‘21年いっぱいで『笑点』を卒業した林家三平(前列真ん中)。この席に1月23日放送回から桂宮治が出演するが…
‘21年いっぱいで『笑点』を卒業した林家三平(前列真ん中)。この席に1月23日放送回から桂宮治が出演するが…

落語ファン以外の方には無名に近い存在だった桂宮治の名が、寅年の元日を気に全国区に格上げされるベクトルに乗った。人気長寿番組『笑点』(日本テレビ系)のレギュラー回答者に決まったからだ。

あの笑福亭鶴瓶に「人生が変わるで」と祝福された。まさに笑点レギュラーの“うまみ”を端的に表している。

「司会の(春風亭)昇太から、日テレの番組に出演して知名度を上げるように命令されましたが、『笑点』に出ること自体が知名度アップを後押しするので心配は無用でしょう」

そう伝えるのはベテラン演芸ライター。こう続ける。

「いい人選だったと思います。何がいいかというと、宮治が『笑点』の空気を一新する、ひょっとすると”笑点の壊し屋”になってくれるかもしれないからです」

と期待。そのワケをこう明かす。

「宮治は、先輩方にもかわいがられる素直な性格ですが、その一方で、芸の上では先輩方に一切気を使わないという姿勢を貫いている。というのも、31歳で師匠の桂伸治に入門した際、自分の次に上がる出演者のことは考えずに、『きょうの落語会、きょうの寄席の一番になるように』と厳命されました。

それを守って宮治は、自分が出ることで前後の雰囲気をがらりと変えられる華やかな存在として上り詰めることができたのです」(同・演芸ライター)

本来であれば、寄席はトリの師匠につなぐための全体芸という側面も。“その日その日によって自分のポジションにあった芸をさりげなくやる”という伝統があるが、宮治はそれを破壊したのだ。

実際に昨年、宮治の後に彼よりずっと先輩格の入船亭扇辰が上がったが、その際、扇辰が

「うるさいね、やりにくいね」

と冗談めかして言ったが、あれが芸人の本音だろう。

「それが『笑点』で発揮できれば、他の先輩方を蹴散らす破壊力がある。大喜利の力量は、BS日テレ『笑点特大号』の若い大喜利で研鑽を積んで来たので問題ないでしょう。

『笑点』は、本番前に問題を3問、回答者に提示し、その答えを回答者が誰にも頼らずに自分でこしらえるという寸法。それが林家三平は出来ずに自分から降板を願いでたわけですが、宮治は出来る。丁々発止もお手のもの。引き出しも多い」(前出・演芸ライター)

若い頃、化粧品のセールスマンをやっていた宮治。その際、店頭販売で客をつかんだり、笑わせるテクニックを身に着けているうえ、物おじしない。

「残すところは、先輩回答者への気遣いですが、あと5年後にはほとんどが入れ替わっています。そう考えれば宮治に遠慮は無用で、自分のスタイルを変えずに、他の回答者のお株を奪うような破壊的な回答を出して、『笑点』の空気を刺激的にしてくれると期待しています」(スポーツ紙記者)

三平のように埋没することなく、”笑点の壊し屋”としての宮治。「笑点」の強みであるマンネリズムに宮治という新種が加わることで、番組のさらなるパワーアップが期待できるだろう。

  • 写真共同通信

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