『カムカムエヴリバディ』岡田結実が朝ドラのヒロイン候補に急浮上 | FRIDAYデジタル

『カムカムエヴリバディ』岡田結実が朝ドラのヒロイン候補に急浮上

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朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で好演を見せる岡田結実。次期ヒロイン候補に名乗りを上げた
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で好演を見せる岡田結実。次期ヒロイン候補に名乗りを上げた

ヒロインが3世代に渡って描かれるというNHK連続テレビ小説史上初の試みとなった『カムカムエヴリバディ』。ヒロインは安子(上白石萌音)から娘・るい(深津絵里)にバトンタッチされ、深津の演技に注目が集まっている。

若手女優の登竜門と言われる朝ドラだが、ヒロインを務めた女優はもちろん、脇役で深い印象を残した女優がその後に目覚ましい活躍を遂げることが多い。そしてここ最近は必ずと言っていいほど朝ドラのヒロインに抜擢されている。

「以前は“脇役をやったら主役にはなれない”というジンクスがあって、『あさが来た』でヒロインを務めた波瑠はオーディションで脇役を射止めても断り続けていたといいます。ですが、最近はそんなジンクスがなくなったようですね」(芸能プロ関係者)

次回作のヒロイン・黒島結菜(『マッサン』『スカーレット』→『ちむどんどん』)をはじめ、川栄李奈(『とと姉ちゃん』→『カムカムエヴリバディ』)、清原果耶(『あさが来た』『なつぞら』→『おかえりモネ』)、杉咲花(『とと姉ちゃん』→『おちょやん』)、戸田恵梨香(『オードリー』→『スカーレット』)、安藤サクラ(『おひさま』→『まんぷく』)。

有村架純(『あまちゃん』→『ひよっこ』)、芳根京子(『花子とアン』→『べっぴんさん』)、高畑充希(『ごちそうさん』→『とと姉ちゃん』)、土屋太鳳(『おひさま』『花子とアン』→『まれ』)、尾野真千子(『芋たこなんきん』→『カーネーション』)、そして藤山直美は5作品で脇役を務めた後、ヒロインの座を獲得している(『心はいつもラムネ色』『純ちゃんの応援歌』『おんなは度胸』『ふたりっ子』『オードリー』→『芋たこなんきん』)。

『カムカムエヴリバディ』はまだ中盤にも差し掛かっていないが、すでに次期“ヒロイン候補”が誕生している。安子編で雉真家に仕える女中・雪衣役を演じていた岡田結実だ。

雪衣を演じた岡田は主人公・安子の義弟・勇に恋心を募らせるあまり感情を爆発させ、安子に辛らつな言葉を浴びせたり、また安子の兄・算太に一輪の花をプレゼントされて頬を赤くしたり、微妙に揺れ動く女心を巧みに表現していた。台詞はそれほど多くはなかったが、ミステリアスな雰囲気を醸し出す“雪衣”に視聴者は惹きつけられ、ネットでも岡田に対する好意的なコメントが溢れていた。

彼女はお笑いコンビ『ますだおかだ』の岡田圭右の娘であり、いわゆる二世タレントだ。芸歴は長く、1歳の時にジュニアモデルとしてデビューし、その後もモデルを中心にして活動していた。だが父親譲りのトーク力でバラエティー番組にも引っ張りだことなり、今から5年前、16歳の時にトーク番組『誰だって波乱爆笑』(日本テレビ系)のMCにも抜擢されている。

「父親のギャグを披露したりして、バラエティーにうってつけのタレントと見られていましたが、本人はそれが嫌だったと聞きました。すでに女優デビューはしていましたが、事務所を移籍してからは女優業がより活発になりました。本人もかねてから“女優になることが夢”と言ってましたからね」(キー局プロデューサー)

そして掴んだ朝ドラの出演。実は彼女はヒロイン役を狙ってのオーディションを受けたそうで、目標は達成できなかったが一歩近づいたのは間違いない。いや一歩どころではなく手を伸ばせば届くところまで来ているのではないだろうか。

5年前、そんな岡田に、

「辞めません? 芸能界。辞めなさい!」

と“引退”を迫った大御所がいる。上沼恵美子氏だ。

‘16年に岡田が上沼氏がMCを務める『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)にゲスト出演したときのこと。ひな壇に座っている岡田にいきなりこう言い放った。

その理由についてこう語っている。番組は900回近く放送されていて、岡田のような“所謂”タレントが200人くらいゲストで来たが、みんな芸能界から消えていったという。そして、

「ひな壇に座って(いるゲストを見ると)だいたい道が分かるんです。(結実さんは)モノになる人ではないです。あなたは違う道に行ってください」

ときっぱり言い切った。

昨年11月、ラジオ番組に出演した岡田はあの時のことがトラウマになっているといい、引退勧告された理由は今もってよく分からないと語っていた。だが、当時番組を見ていた在阪キー局プロデューサーはこう語る。

「上沼さんの親心ですよ。彼女がとても純粋な子なので、ドロドロした芸能界にいてはいけないと感じたんでしょう。実際番組でもそんなことを言っていましたしね。

深読みすれば、岡田さんがどれだけ強い意志を持って芸能界で仕事しようとしているのか試したのかもしれません。上沼さんのことだから今頃きっと“私の目に狂いはなかった”って言ってるかも(笑)」

岡田は意志を貫き通したことで、女優として開花。あの日のことはもう忘れてもいいだろう。

朝ドラ脇役からヒロインまでの最短レコードは芳根京子と高畑充希の2年。岡田はこれに並ぶことができるか、あるいは記録を破るのか。目が離せない――。

  • 取材・文佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • 写真時事通信社

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