有村昆の壮絶告白「不倫騒動と離婚、謹慎中のことすべて話します」
フライデー編集部に乗り込み、 「あの記事がなかったら、同じことをしていたでしょうね。」 FRIDAYが報じた「セクシー美女とのラブホ」スキャンダルにより、妻・丸岡いずみと離婚し、すべての仕事を失った
12月末の午後――。こざっぱりしたスーツ姿でフライデー編集部に現れたのは、映画コメンテーターの「アリコン」こと有村昆(こん)(45)だった。

有村といえば、‘21年5月14日発売の本誌で、美女とのラブホ密会がスクープされた。そのタイトルはこうである。
「キミの彼氏になりたいな♡」
〜有村昆がセクシー美女とラブホテルに行った夜〜
SNSでアプローチした美女をホテルに連れ込み、下ネタ全開で口説いたのだが目的は果たせず撃沈。その1週間後にも懲(こ)りずにランチに誘い、真っ昼間から下ネタトーク。だがここでもあえなく玉砕。そして、件(くだん)のセクシー美女は、有村とのラブホやランチでの一部始終を赤裸々にFRIDAYに暴露したのである。
このゲスナンパ報道に、非難の声が噴出。所属事務所のホリプロは、有村の活動自粛を決め、ラジオ等のレギュラー番組は降板となる。それどころか、7月には、かつて“奇跡の38歳”と称えられた美人妻の丸岡いずみ(50)との離婚を発表することとなった。
すべてを失い、「アリコンはオワコン」とまで言われるようになった有村昆。
報道から7ヵ月。フライデーに対して恨み骨髄のはずの有村がなぜ編集部にやってきたのか。じっくり話を聞いてみた――。
「まさか暴露するとは……」
「記事が出た直後はやはり、「やられた……」という思いでした。まさかあんなふうに出るとは思わなかったので頭の中が真っ白になり、息も吸えない。表に出るのが怖くなってしまいました。
フライデーを恨む気持ちは正直ありましたね。記事に書かれたことは事実です。でも、驚いたのは、「そんなこと(暴露)をする人がいるんだ」ということでしたね。いま思うと世間知らずなんでしょうけど、僕の周りには悪い人なんていないと思ってたんですよ。いままで、人を「疑う」ということがまったくない人生でしたから。
あの記事が出た後は、僕にとって最も辛いことが待っていました。自ら招いたこととはいえ、離婚をし、数々の厳しいご意見を頂きました。でも、そうした過去の自分と向き合うために、あえてこちら(編集部)に飛び込んでみようと思いました。
当時の複雑な思いとは違って、少し客観的に自分を見れているのではないかと思います。これから活動していくうえで、フライデーさんには一度きちんとお話をさせて頂きたいと、’22年に向けて新たな決意を持って、ここに参りました」
記事中、注目を集めたのが、とても女性は口説けないだろうと思われる下ネタトークだった。あのボンボンの雰囲気とはギャップがあったのだが……。
「僕はもともとそういう人なんですよ。僕が映画コメンテーターになった当初、新宿でトークライブをやっていました。B級映画作品ばかりを集めた『バカデミー賞』というイベントを開催したり、ピンク映画作品を下ネタ満載で紹介したりと、ニッチな映画を紹介するところからスタートしたんです。
その後少しずつ、テレビをはじめ、メディアに出るようになり、結婚してからは夫婦でも出演するようになりました。
でも一方で、レギュラーのラジオ番組では、エロネタばかり言ってて、『エロコンさん』というアダ名がついていたくらいでした。ラジオのリスナーは、僕のキャラクターを少しはわかっていてくれたと思いますが、世間一般的には、そういうイメージがなかった。実際の僕と世の中のイメージにはズレがあったということなんですね」
本人はあの「失敗」はなぜ起こったと思っているのだろうか。
「根本から言いますと、僕自身、学生時代からまったくモテなかったんです。そのコンプレックスがこういう結果を招いてしまったのかなと思っています。
いつの時代の僕もモテたいという思いがありましたが、全然モテない。それが、こういう仕事をすることになって、ちょっと顔が知られるようになり、街で「有村さんですか?」と声をかけられるようになりました。自分がモテているような錯覚に陥ってしまったんですね。結婚したことでいままで以上に自分の名前が知られて、さらに声をかけられることが多くなった。
それでより勘違いが進んでしまったのだと。自分の実力や男性としての魅力ゆえにモテているのではなく、たまたまメディアに出る仕事をしているからというだけなのに、大いなる勘違いをしてしまって、自分のコンプレックスを埋めようとして、どんどん麻痺(まひ)していっちゃったのかなと思いますね」
有村は、活動自粛期間に『カラテカ』の入江慎也(44)の会社で清掃のアルバイトをしていた。入江は、闇営業で吉本興業を解雇された後、ハウスクリーニング会社『ピカピカ』を設立している。
「実質3ヵ月、ハウスクリーニングの仕事をやりました。時給1200円で一日7時間のアルバイトを週5でやらせてもらいましたね。自粛中、ずっと家にいると本当に頭がおかしくなってくるんですよ。いままではたくさんのお仕事を頂き、忙しくしてたのに、一歩も外に出なくなると、やはりメンタルがやられますよね」
「諦めたら終わりだ」
「このままでは良いわけがないので、マネージャーに相談したところ、汗をかいて働いてみては?という話になりました。そんな時、入江さんから『もしよかったら働きませんか? 助けますよ』というお話があり、僕自身も入江さんに話を聞いてみたかったので、こちらからお願いさせて頂きました。
入江さんからは『やっぱりメンタルはやられます。とにかく生きる。諦めない。諦めたら終わりだ』とアドバイスを受けました。すごい励みになりましたね。他にも芸人の狩野英孝さん(39)や元議員の宮崎謙介さん(40)にもアドバイスをしてもらいました」
離婚して息子の親権は有村が有し、現在は有村の両親と同居し、シングルファーザーとして生活している。
「息子の保育園の送り迎えは大切な時間です。その時間は親子でいろいろな話をします。保育園での親御さんたちの反応ですか? (苦笑しながら)記事が出た直後、保育園に息子を送っていくと、映画『十戒』でモーゼの前で海が両側に割れていくように、お母様たちが遠くに離れていく感じでした(笑)。しかし、一部のお父様は少しニヤッとしながらコッソリ僕のところに来て『ドンマイ』と励ましてくれる雰囲気でした」
現在、有村は徐々に仕事を再開させている。『東京スポーツ』で『有村昆“ニュース”シネマパラダイス』という連載を開始した。
「いろいろなニュース、時事ネタを映画を通じて切っていくというようなコラムですね。第1回目のテーマが『不倫』でした(笑)。YouTubeチャンネルも11月から再開しました。動画では息子と一緒にキャラ弁を作ったりしています。
先日は、『霜降り明星』のラジオ番組『オールナイトニッポン』にゲスト出演させて頂き、思いっきりいじられましたね。皆さんに笑って頂いて、奇しくもTwitterの世界トレンドで1位になったんです。それを知った時から、あ、ダサくていいんだ、カッコつけなくていいんだとモテない男の輝ける星になりたいと思えるようになったんです。
もしフライデーの記事が出なかったらですか? 結局、同じことをやっていたと思いますよ。いつかはバレていたんだと思います。渦中にいる時はわかんないんですよね。自分は大丈夫という根拠のない理由で。
いまとなってはわかるんですが、本当にそこがわかんなかった。こんなダメな僕でもダサくカッコ悪く生きていこうと。いつかフライデーさんに感謝できるように頑張っていきたい。いつのことになるかはわかりませんが」
「性欲の発散法ですか? いまは勘弁してください(笑)。胸を張って生活していけるようになったら、その時はまず『シティヘブン』(風俗系情報サイト)を頼ろうと思います(笑)」





「FRIDAY」2022年1月21日号より