暴走する金正恩「恐怖のベンツ深夜ドライブ」に隠された真意 | FRIDAYデジタル

暴走する金正恩「恐怖のベンツ深夜ドライブ」に隠された真意

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車内から手を振る金正恩氏。19年2月撮影(画像:共同通信社)

金正恩氏の誕生日とされる1月8日、朝鮮労働党の機関紙『労働新聞』が「首領様の心温まるエピソード」を明かした。

「話は12年9月にさかのぼります。舞台となったのは、金正恩氏の肝いりで建設されていた平壌のウォーターパーク『紋繍(ムンス)遊泳場』です。当時、金正恩氏は、『美林(ミリム)乗馬クラブ』や『馬息嶺(マシンリョン)スキー場』など、国民の余暇を充実させるためにレジャー施設を作ることに力を入れていました。

『労働新聞』によると、その『紋繍(ムンス)遊泳場』の建設現場に、金正恩氏が突然深夜に一人で現れたというのです。自ら愛車を運転して。現場にいた関係者は仰天です。完成直前の同施設を、事細かに視察したとされます」(韓国紙記者)

今年に入って、2発目のミサイルを発射した金正恩氏。そんな彼が「深夜のドライブ」エピソードを公開した『労働新聞』の意図は、どこにあるのだろうか。朝鮮半島情勢に詳しい『デイリーNKジャパン』編集長・高英起氏が語る。

「金正恩氏が一人で建設現場などを訪問した話を、北朝鮮メディアが紹介するのは、今回が初めてではありません。金正恩氏が国民を思い、深夜まで働いているという印象を植えつけたいのでしょう。国連制裁や新型コロナウイルスの蔓延、自然災害などで経済が逼迫する中、独裁的な指導者といえども、国民感情は無視できないんです」

追い抜いた師団長の悲惨な結末

金正恩氏は、大の車好きとして知られる。『朝鮮中央テレビ』は20年8月に、金正恩氏が水害に見舞われた南部・黄海北道(ファンヘプクト)銀波(ウンパ)郡を視察したと報じた。同テレビは、泥で汚れた黒いレクサス「LX570」の運転席に金正恩氏が座っている映像を公開。韓国の『聯合ニュース』は、「平壌から150kmも離れた現場まで金正恩氏が自ら運転したとは考えづらいが、現場でハンドルを握った可能性はある」と伝えている。

だが、金正恩氏の車好きに関するエピソードは「心温まる」モノばかりではない。こんな恐ろしい話もあるのだ。高氏が続ける。

「10年の初頭、中部・黄海南道(ファンヘナムド)に駐屯する朝鮮人民軍第4軍団の師団長の専用車が、重要な会議に参加するため、深夜に平壌へ向かっていました。彼が乗っていたのはSUV『パラディン』。軍や党の幹部に与えられた、北朝鮮では最新の高級車です。

師団長の車が高速道路を颯爽と走っていると、一度追い抜いた車が猛スピードで迫ってきたそうです。その車はメルセデスベンツの『S600』。党幹部でも乗れない超高級車です。師団長や運転手は動揺します」

ベンツは師団長の車を追い抜くと、急停車。ウインドウが下がると、運転席にいた若い男性が師団長をひと睨みして何も言わず去っていったという。

「その若者が、指導者になる前の金正恩氏だったようです。当時から父・金正日氏の後継者に決まっていた。そして……翌日の会議に師団長の姿はなかったとか。おそらくドライブを楽しんでいる最中に追い抜かれたことに腹を立てた金正恩氏より、処刑されたのではないでしょうか」(高氏)

車に関しては、北朝鮮の指導者はエピソードに事欠かない。そうした話からも、金正恩氏の人間性が垣間見える。

  • 写真共同通信社

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