TBS『冒険少年』あばれる君、ハリセンボンは過剰演出の被害者か
TBSの人気番組『アイ・アム・冒険少年』(1月3日放送)の人気コーナー『脱出島』での“やらせ疑惑”を文春オンラインが報じた。
企画はタレントが無人島に行って自力でイカダを作り、島から脱出するまでのタイムを競うというもの。出演者は45Lのリュックサックひとつの持ち込みを許されるが、食料や飲料水は持ち込み禁止。それ以外は島にある材料だけで脱出しなければならないというルールだ。
「この放送回ではあばれる君に『ハリセンボン』の2人、『Sexy Zone』の菊池風磨の3組が挑戦しました。この企画を得意とするあばれる君は唯一、持ち込み可能な“ワンバッグ”(リュックサック)もナシというスタイルで挑んでいましたね」(スポーツ紙記者)
文春は番組スタッフが本土からイカダの材料など大量の物資を無人島に持ち込んでいたと報じ、イカダもスタッフが製作している風景を撮影した。さらに無人のイカダをロープで船とつなぎ、えい航している動画まで公開している。
「あばれる君はスタッフが必死にイカダを製作しているそばで、浜辺にゴロンと寝転んでいる写真まで撮られてしまった。オンエア上は子どもたちに“親父たちはこんなに頑張っているんだぞ”とコメントしていましたね。
しかも“ワンバッグなし”と言っておいて、青いリュックを手に船に乗り込んでいる。子供向け番組にも出演しているので、嘘をついていたなら教育に悪いと言わざるを得ないですね」(ワイドショー関係者)
TBSは“安全面を考慮した”として今後の放送にも問題ないとの見解を示している。
しかし、TBSが“過剰演出”を認めぬような見解を示した後、二の矢を放つようにハリセンボンの“やらせ疑惑”も報じた。時系列の矛盾や、無人島ではなくホテルに宿泊してコンビニで弁当や飲料を買い込んでいる姿もあった。
「無人島というクローズな空間とゴールデン特番というプレッシャーがこうさせたのかもしれません。そもそも無人のイカダを船でえい航する裏技がOKなら誰でも成功できますよ。また、完全なバラエティーとしての演出ではなく、ドキュメントっぽく放送していることが問題です。タレントはスタッフに言われたら基本的には演出に協力するしかないので、被害者といってもいいでしょう」(民放ディレクター)
確かにこれほどの売れっ子たちが無人島でサバイバルをするスケジュールを抑えること自体が厳しいだろう。当初から「こういう状況で行っている」とアナウンスしていれば、もう少し観る側も作る側も遊びと余裕を持てるはずなのだが…。
PHOTO:等々力 純生