「2軍の帝王」ピンチの阪神・藤浪獲得を示唆した意外な球団 | FRIDAYデジタル

「2軍の帝王」ピンチの阪神・藤浪獲得を示唆した意外な球団

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巨人・菅野(左)と自主トレをともにした藤浪(画像:読売巨人軍提供、時事通信社)
巨人・菅野(左)と自主トレをともにした藤浪(画像:読売巨人軍提供、時事通信社)

阪神の藤浪晋太郎(27)が苦しんでいる。

今オフは、ライバル巨人のエース菅野智之に師事。1月11日に沖縄・宮古島での自主トレの様子を公開し、「日本でトップクラスの安定感のある投手。ぜひとも話を聞きたい方だった」と話した。一方の菅野は藤浪について、報道陣にこう語っている。

「苦しんでいるのは明らか。懸念されているのは、コントロールでしょう。そこに関してはメンタル、技術両方の要因があると思う」

ドラフト1位で入団した13年から3年連続で2ケタ勝利をあげた藤浪だが、その後はサッパリ。ここ3年は、通算で4勝しかあげていない。不振の原因は、菅野が指摘するとおり制球力の悪さだろう。19年8月の中日戦では、5回途中までに8四死球を与える大乱調ぶりで2軍降格。今季はヤクルトとの開幕戦に先発として抜擢されたものの、5回までに103球を投げ5四球を与えた。

「本人は相当苦しんでいますよ。一時はサイドスローに変更するなど試行錯誤。制球難の原因が明確でないので、悩ましいところでしょう。阪神という人気球団にいることも、マイナスに作用しています。1軍を行ったり来たりする現状を、『(2軍の本拠地)鳴尾浜の帝王』などとマスメディアに批判されたこともありますから」(球団関係者)

マエケンやダル、武豊にも師事

藤浪が教えを乞うたのは、今オフの菅野だけではない。毎年のように、大物アスリートからアドバイスをもらっているのだ。

・15年1月、当時広島のエースだった前田健太が脱力投法の重要さを示唆。

・16年12月、ダルビッシュ有とともに肉体改造で体重6kg増。

・18年1月、サイ・ヤング賞投手クレイトン・カーショーがカーブを伝授。

・18年12月、競馬の武豊騎手のジムに入門――。

「どれも、モノになっているとは思えません。いくら実績あるアスリートの助言を受けても、1週間ぐらい一緒にトレーニングしたぐらいで覚醒するほど、プロは甘くない。トレードで環境を変え心機一転するなど、根本的な変化が必要でしょう」(スポーツ紙担当記者)

受け入れ先として、苦しむ藤浪に助け舟を出す球団はあるのだろうか。獲得を示唆したのは、意外な球団だ。新庄剛志・新監督率いる日本ハムである。新庄監督は、昨年12月に球団OBの岩本勉氏のユーチューブチャンネルに出演した際、こう話していた。

「欲しい選手、1人います。阪神の藤浪君。オレのところに来たら化けるよ」

新庄監督の言葉は、単なるリップサービスなのだろうか。

「新庄監督なりの考えはあると思います。新庄監督も現役時代、阪神に在籍し奇抜な言動をバッシングされたましたからね。生活態度にまで口を出す首脳陣と、衝突したこともあります。人気球団でのやりづらさを、よくわかっているんです。

藤浪が日ハムに移籍すれば、阪神と違い、周囲を気にせずのびのびプレーできます。新庄監督も、藤浪の性格を理解し自由にやらせるでしょう。藤浪の制球難は、プラスに考えれば打者が的を絞りづらい荒れ球。細かいことを言わず思い切り投げられれば、かえって大きな武器になると思います」(同前)

悩める虎の元エースは、「BIG BOSS」のもとで再生なるか。

  • 写真時事通信社

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