被害額2億円超…「ウイルス感染!」サポート詐欺の驚愕手口 | FRIDAYデジタル

被害額2億円超…「ウイルス感染!」サポート詐欺の驚愕手口

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逮捕された新井イメルダ容疑者。「サポート詐欺」の容疑を否認している

「ウイルスへの感染が警告されます!」

「5分以内に連絡ください」

パソコンの画面上に、こんな警告文が表示されれば誰しも狼狽するだろう。

そんなユーザー心理を悪用した犯罪が近年、急増している。パソコンがウイルスに感染したように見せかけ、利用者の不安をあおり、駆除対応を名目に金銭を要求する「サポート詐欺」だ。警視庁サイバー犯罪対策課は、全国で初めて同詐欺で加害者を摘発。1月17日に逮捕されたのは、フィリピン国籍でコンピューター会社役員の新井イメルダ容疑者(52)や娘の新井ライカ容疑者(28)ら3人だ。

「被害にあったのは、都内に住む60代の女性です。19年5月、女性がパソコン画面を見ていると、突然『ウイルス、スパイウェアへ感染しています!』という虚偽警告や音声が。さらに『03(東京都内の市外局番)』から始まる電話番号が表示され、『今すぐ連絡ください』と要請されたそうです。

慌てた女性が連絡すると、スタッフを装った人間が『エンジニアが電話で削除方法をお教えします』とフィリピンのコールセンターに誘導。偽のエンジニアが遠隔で『警告』を解除すると、サポート料として3万円ほど請求しました」(全国紙社会部記者)

「警告」に大企業のロゴを使用

新井容疑者の「サポート詐欺」による被害者は、他にも大勢いるようだ。警視庁は18年10月から19年7月の間に、400人以上から2000万円以上を詐取したとみて捜査を続行。調べに対し新井容疑者ら3人は、「関係ない」と容疑を否認しているという。

「サポート詐欺」の被害は、年々激増している。国民生活センターによると、17年の被害件数は473件だったが21年には1002件に増加。被害額も、同約1100万円から2億2000万円と過去最悪を記録しているのだ。新型コロナウイルスの影響から自宅でパソコンを利用する機会が増えたことも、被害が拡大している一因だという。

手口は巧妙で狡猾だ。

「大半の犯罪に、フィリピンなどの外国組織が関与しているようです。加害グループは画面上に『警告』を表示すると、ユーザーに偽のサポートセンターに電話するようしむけます。電話すると『いつのまにかウイルスに感染したようだ』『保存データがすべて消える可能性がある』などと、片言の日本語で不安をあおり遠隔で操作。3万円から4万円ほどの、サポート料を要求します。

『警告』には大手セキュリティ会社に似たロゴも表示され、信用してしまうユーザーも多いようです。偽のサポートセンターが、『マイクロソフト社のエンジニアが対応します』という音声を流すことも。サポート料はクレジットカードでなく、電子マネーで請求することもあり、ユーザーの抵抗感を低める工夫がされています」(同前)

「サポート詐欺」の被害者は、8割が60代以上の高齢者だ。警視庁は「表示された電話番号には絶対に連絡しないでほしい。警告画面が消せない場合は、ブラウザを強制終了するかパソコンを再起動してください」と注意を喚起している。

  • 撮影蓮尾真司

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