東大前刺傷 秀才少年が1年前に計画した「無差別殺害」戦慄の中身 | FRIDAYデジタル

東大前刺傷 秀才少年が1年前に計画した「無差別殺害」戦慄の中身

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警視庁本富士署から東京地検に送検される加害少年を乗せた車。1月17日撮影

「1年ほど前から誰かに危害を加えたいという気持ちがあった」

1月15日の大学入学共通テスト初日に、東京大学の農学部前(東京都文京区)で3人を刺傷した高校2年の少年A(17)は、警察の調べに対しこう話しているという。

事件が起きたのは、受験生が集まり始めた朝8時半。Aは学生服の内ポケットから包丁を取り出し、東京・豊島区に住む72歳の男性や千葉県内の高校生らを次々と背後から切りつけた。現場近くの酒店「高崎屋」店主・渡辺泰男さんは、本誌の取材に次のように話している。

「消防車や救急車のサイレンがけたたましく聞こえたので、『何事だろう』と思って店の外に出たんです。すると大学構内に1人、(農学部の)門の手前に1人倒れていた。警察官4~5人が、心配そうに声をかけていました。

門の左側にある守衛室の前にうずくまっていたのは、上下黒い服にメガネをかけたヤセ型の少年です。表情はなかったですね。駆けつけた警察官の問いにも、放心したように一切答えません。

5分から10分ぐらい、そんな状態が続いたでしょうか。痺れを切らした警察官の、『どこから来たんだ!』という大きな声が聞こえました。それでも少年は返答しない。仕方なく警官たちは少年の両脇を抱え、近くの交番へ引きずるように連れて行きました」

Aは犯行動機について、こう供述しているという。

「医者になるために東大を目指したが、1年くらい前から自信をなくした。人を殺害して罪悪感を背負って切腹しようと思った」

「心が折れた」理由

Aが通っていたのは、愛知県で随一の私立進学校。毎年、東大や京大に60人前後の合格者を出している。

「1学年440人ほどの学校です。その内400人ほどが、中学からの内部進学者で『内来生』と呼ばれています。Aは残り40人ほどの、高校から入学した『外来生』。学内では『内来生』のほうがステイタスが高いのですが、Aはがんばって勉強し、高校1年の時点では学年で50番以内の成績を残していたようです」(受験に詳しい教育関係者)

Aが目標に定めたのは、日本で最難関といわれる東大理科三類。定員約100人の、医学部に進学できるコースだ。しかし高校2年になると、Aの成績は100番以下に急落する。

「愛知県イチの名門校とはいえ、東大理三に進学できるのは年に1人か2人です。100番以下では、合格の可能性はほとんどありません。そうした状況を踏まえ、昨年9月の三者面談で職員から『東大理三はムリ』と言われたそうです。Aは、この『宣告』で『心が折れた』と供述しています」(全国紙社会部記者)

この前後から、Aは無差別の殺害事件を計画し始めたようだ。内容はすさまじい。

「犯行当時Aが持っていたのは、数多くの凶器です。被害者3人を切りつけた刃渡り12cmの包丁や小型のツールナイフ、20cmほどの折り畳み式ノコギリ。バッグの中には、可燃性の液体をつめたペットボトルや瓶11本が入っていました。事件現場から見つかったのは、可燃性の液体が入れられ着火剤を差し込んだ栄養ドリンクの筒。つまり火炎瓶です。

実際、Aは地下鉄・南北線『東大前』駅の改札口前など、数ヵ所で液体をまき放火しています。警察の調べに対しては『(電車内に)液体をまいて火をつけようとしたが、うまくいかなかった』と話している。受験生を切りつけるだけでなく、車内で爆発を起こし、多くの人を殺害しようとしていたんです」(同前)

全国有数の進学校に通う秀才は、なぜ大量殺害を計画するほど絶望したのか。警察は詳しい動機を調べている。

  • 撮影蓮尾真司

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