三谷幸喜 たけし後任『Nキャス』司会で懸念される「意外なクセ」
TBSテレビが、意外な人選で世間をざわつかせています。
『新・情報7days ニュースキャスター』(TBS系)の総合司会に、脚本家の三谷幸喜氏を起用することが分かったからです。
1月19日のスポーツニッポンが報じました。3月いっぱいでの番組降板を申し出たビートたけしの後任になります。
「コメンテーターではなく、総合司会ということが驚きですね。三谷さんは、ちょっとズレた空気感のコメントをすることでは天下一品ですが、司会となると未知数。ですが、TBSの安住紳一郎アナウンサーとタッグを組むわけですから、これまでのビートたけしの立ち位置同様、好き勝手に発言できれば持ち味を生かせると思います」
そう見立てるのはテレビ誌ライターです。ネットの書き込み等でも期待の声が上がる一方、演劇方面からは
「三谷さんのメンタルが心配です」
そう関係者が伝えます。“なぜなのか?”その理由は、次のようなものです。
「三谷さんは、周囲のことを気にするタイプなのです。自分が脚本を担当した舞台が開幕すると、その劇評が載っているメディアはみんなチェックしないと気が済まない。広い意味でのエゴサーチもハンパないんです」
そう三谷氏のクセを明かし、続けます。
「今回、テレビ番組の司会を担当するわけですから、世間の注目度も違う。ちょっとした発言でもメディアが記事化し、ヤフーニュースにアップされたりする。書き込みだって膨大な数になりますし、どんな意見に対しても賛否両論があるのが常です。
三谷さんに対するアンチコメが殺到したとき、どのように気持ちを保つことができるのか。周囲を気にするわりにはメンタルも強いという評判ですが、劇評と一般視聴者のコメントは、辛口の度合い、辛辣さがまったく別ですからね。そこが気になります」
そんな心配は当然想定済みで、オファーを受けたのは三谷さんご本人です。発言するのも三谷さん、絶賛されるのも三谷さん、炎上するのも三谷さんです。
要するに、これまでどこのテレビ局も、どのテレビ番組もやらなかった、三谷さんを司会者へ起用するという新鮮な人事。一字一句までの脚本がない生放送の世界で、新たな三谷さんが始まります。
取材・文:ワタベワタル
夕刊紙文化部デスク、出版社編集部員、コピーライターなどを経てフリーランスのエンタメライターとして活動。取材対象は、映画、演劇、演芸、音楽など芸能全般。タレント本などのゴーストライターとして覆面執筆もしている
写真:アフロ