菅田将暉『ミステリと言う勿れ』大ヒットの意外な理由 | FRIDAYデジタル

菅田将暉『ミステリと言う勿れ』大ヒットの意外な理由

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パーマヘアを揺らして都内のスタジオに入る菅田。21年4月撮影

菅田将暉(28)主演の月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)が大好評だ。2回の放送を終えて、平均視聴率は13.2%。阿部寛主演の日曜ドラマ『DCU』(TBS系)に次ぐ高い数字を記録している。

物語は、大学生の久能整(菅田将暉)が、様々な事件に巻き込まれ、そのたびに論理的な分析や見解をとにかく淡々と喋り倒す、というもの。全く詰まることなく、観る者を惹き込む菅田の喋る演技がスゴイと、ネット上には絶賛のコメントが飛び交っている。

菅田といえば、つい最近のドラマ『コントが始まる』(21年/日本テレビ系)でも、同じような会話劇ドラマで主演を務めている。が、こちらは散々な結果だった。視聴率は一度も2ケタに乗ることがなかったどころか、一時は6%台にまで下落。終盤は少し持ち直したものの、結局平均視聴率は7.58%と、若手人気ナンバーワン俳優としてはかなり不本意な結果となってしまった。

今回の『ミステリと言う勿れ』も、とにかく喋り倒すところ、またドラマの雰囲気が舞台っぽいところなど、非常によく似ている。なのになぜ『コントが始まる』は大コケし、『ミステリと言う勿れ』は成功しているのか。それが気になり芸能関係者たちに取材をしたところ、2つの大きな理由が見えてきた。

①わかる人にしかわからない作品と、誰にも分かる作品

「『コントが始まる』は、お笑いトリオを組んだ3人が解散を決める、というところからスタートした若者群像劇でした。そこから、これまでの3人の紆余曲折、今後の人生への不安などが淡々と会話劇で描かれていきます。しかし大きな盛り上がりがないので、その世界観に共感できる人でないと楽しめない。わかる人には好評だったのですが、それ以外の人からは『たいしたことやっていないのに悩みすぎ』、『3人のコントがつまらなすぎる』とそっぽを向かれてしまいました。

一方、『ミステリと言う勿れ』は同じ会話劇でも、ベースがミステリーです。単純に犯人考察を楽しめるうえ、その犯人も意外すぎて視聴者の驚きを誘っています。また、整の語る持論が胸に刺さるものばかりで、『ハッとさせられた』『その通り』と共感を呼んでいる。完全に、ストーリーの面白さの差だと思います」(芸能記者)

そして好評のもう1つの理由は、一見不利に働きそうな要素が実は有利に働いた、という点にあった。

②プラスからのスタートと、マイナスからのスタート

「『コントが始まる』はとにかくキャストが豪華でした。共演は神木隆之介(28)と仲野太賀(28)と、今をときめく若手演技巧者が並んでいましたから、スタート前から『楽しみ過ぎる』と皆ワクワクしていた。それが始まってみれば、ストーリーがマニアックすぎてついていけなかった。期待値が高すぎただけに、ガッカリ感も半端なかったのでしょう。不運にも、完全に出オチとなってしまいました。

一方『ミステリと言う勿れ』は、その制作が発表されたとき、不安感のほうが圧倒的に高かったんです。本作は人気漫画をドラマ化したものですが、原作ファンから主役の菅田と久能整のイメージが違う…という不満の声が上がりました。原作の整はもっとぼんやりしていて、切れ者だけど柔らかい雰囲気をまとっているんです。でも菅田だと見るからに賢そうで、性格もキツく見える。そのためネット上では、『渡部豪太(35)や坂口健太郎(30)のほうが良かった』という声が噴出しました。

しかし始まってみれば菅田の演技力はさすがで、原作を知らない人たちが『上手い』『面白い』とどハマリした。実際構成もよくできているので、次第に原作ファンも『これはこれで面白い』『別ものとして楽しめる』と認めるようになってきたんです。ネガティブな前評判が、逆に功を奏したと言えるでしょう」(テレビ誌編集者)

今や『ミステリと言う勿れ』は、その犯人考察でネット上は大いに盛り上がっている。『コントが始まる』の苦い結果を乗り越え、久能整は菅田の新たなハマリ役として定着するかもしれない。

  • 取材・文奈々子

    愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影原 一平

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