交通違反12回…木下富美子・元都議が法廷で語った「苦しい反論」 | FRIDAYデジタル

交通違反12回…木下富美子・元都議が法廷で語った「苦しい反論」

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昨年11月、4ヵ月ぶりに公の場に姿を現した木下被告。法廷でも独自の主張を繰り返した(画像:時事通信社)
昨年11月、4ヵ月ぶりに公の場に姿を現した木下被告。法廷でも独自の主張を繰り返した(画像:時事通信社)

「選挙活動の手伝いで運転できる人が少なく、自分でやるしかありませんでした。都議選へのプレッシャーで、まともな判断ができなかった」

法廷に立った元都議・木下富美子被告(55)は、被告人質問で時おり涙で声を詰まらせながら訴えた。

1月25日、道路交通法違反の罪に問われ議員辞職した木下被告の初公判が、東京地裁で行われた。木下被告は黒のジャケットに緑のロングスカート姿で、一礼し入廷。平出喜一裁判官に職業を問われると、「無職でございます」と答えた。

「起訴状によると、木下被告は免許停止期間中の21年5月から7月に7回車を運転。都議会議事堂への登庁や街頭演説するさいに、無免許運転したそうです。さらに17年からの4年間で、スマートフォンを見ながら運転するなどの交通違反は12回にのぼります。免許停止処分は、4回受けていました」(全国紙司法担当記者)

特に問題視されたのが、21年7月2日、朝7時過ぎに起きた事故だ。

東京・高島平の交差点で木下被告の車がなかなか進まないので、後続車がクラクションを鳴らす。すると突然、木下被告は車をバックさせ後続車と衝突。猛スピードで逃走したとされる。後続車の男性運転手や同乗していた妻は軽傷を負い、木下被告は自動車運転死傷処罰法違反などの疑いで書類送検された。

「事故後、木下被告は都庁に現れず『雲隠れ』します。所属していた『都民ファーストの会』は、除名を決定。都議会は21年7月と9月に2度、辞職勧告を決議します。正副議長名の召喚状も3度出されましたが、木下被告は公式ホームページに謝罪文を掲載するだけで、直接説明することはありませんでした」(都議会関係者)

「違反して交通ルールを学習した」

ようやく木下被告が姿を現したのは、事故から4ヵ月後の11月9日だ。「お詫びの気持ちを申し上げます」と謝罪したものの、「ぜひ続けてほしいという声もある」と議員辞職を否定。都議会内外から批判が高まり、11月22日に辞表を提出した。

今回の初公判でも「規範意識が薄かった」と反省しつつ、批判への「反論」ともとれる発言が相次いだ。以下は検察や裁判官と木下被告との、法廷でのやりとりの要旨だ。

検察官「なぜ、たくさん交通違反を重ねたのですか」

ーーおっしゃるほど、たくさんでしょうか。罰金を払うことで、償いをしてる認識でした。

検察官「免許停止のキッカケとなった、スマホを見ながらの運転については?」

ーー私にスマホを触っている認識はありませんでした。警察官が目撃したと主張するので、仕方なく認めました。

検察側は「日常的に(交通違反を)繰り返し情状酌量の余地はない」として、懲役10ヵ月を求刑。判決は、2月15日に言い渡される予定だ。

  • 写真時事通信社

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