桝太一アナ退社は本人、日テレ、制作現場の三方「まるトク」構造 | FRIDAYデジタル

桝太一アナ退社は本人、日テレ、制作現場の三方「まるトク」構造

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3月いっぱいで日本テレビを独立することになった桝太一アナ。『バンキシャ』は引き続き出演するが…
3月いっぱいで日本テレビを独立することになった桝太一アナ。『バンキシャ』は引き続き出演するが…

先日報道された日本テレビ系『真相報道 バンキシャ!』の冒頭で、キャスターを務める桝太一アナウンサーが、3月いっぱいで同社を退社することを発表した。大学の助教になるという。

「『オンエア当日に知りましたよ』と驚いているスタッフもいましたよ。それだけ情報漏れを防ぎたかったんでしょうね」

と伝えるのは、『バンキシャ!』のスタッフルームと同じ6階で働く報道局スタッフだ。

桝アナは続けて、退社はするが『バンキシャ!』のキャスターは継続するという趣旨のことを視聴者に説明した。情報番組デスクが説明する。

「これ以上ない理想的な退社ですね。フリーランスになる場合、局側もそれまで担当している番組を継続して持たせるかどうか考えます。つまり、給料の何倍ものギャラを支払うわけですからね。

ところが今回は、局側が継続を望んだそうです。前任の福澤朗アナウンサーから桝アナは、昨年3月にバトンを受けたばかり。局としては1年で司会を交替するのを避けたかったこと、それと“第二の羽鳥”を作りたくなかったという思いもあるようです」

“第二の羽鳥”とは…?

その真相に迫る前に、『バンキシャ!』の局内における位置づけについて、前出・情報番組デスクが解説を加える。

「’08年に『バンキシャ!』は、地方自治体の裏金づくりを報じた際に虚偽証言を放送するという失態をやらかしたことがありました。通常なら番組を取り潰してもいいところですが、日テレは社長の引責辞任というカードを切り、社長の首と引き換えに番組を守った過去があります。それだけ、局としては思い入れのある番組なのです」

その後、番組のブランドも回復。数字(視聴率)の取れる報道番組に成長した。

「視聴率も好調キープだし、前番組の『笑点』から夜へのつなぎ役を果たし、日曜日の夜の日テレの高視聴率の牙城を築いている。その流れを担っているのが、好感度の高い桝アナなんです。アナウンススキルも高く、人間性も高く評価され、今回も継続につながったそうです」(同・情報番組デスク)

桝アナは、大学の助教に転身し、将来的には『理系の池上彰さん』を目指したいと、自身の将来を設定している。

「このことがまさに重要で、メディアの世界からはまだ離れる気はないということです。ここで日本テレビが手を離したら、好感度バツグンの大学助教という“インテリアナ”を巡って、ライバル局との争奪戦が繰り広げられるのは必至。そうならないための、先行投資みたいなものですよ。

日テレを独立した羽鳥慎一アナが現在、テレビ朝日の朝の顔として高視聴率を叩き出し、テレ朝が年間視聴率、年度視聴率で王者・日テレの足元に迫っている。その二の舞はごめんとばかりに、桝アナを優遇した。日本テレビとしてもうまい対応だと思いますね」(テレビ局関係者)

桝アナにもプラス、局側にもプラス、『バンキシャ!』の制作現場もそのまま…。三方がまるく得する、桝アナの退社劇である。

  • PHOTO足立 百合

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