アメリカのヤバすぎる「メーガン妃批判」ユーチューブの中身
米誌の試算によると、ユーチューブでの関連の動画ビューは約5億回 収益化されれば、350万ドルのマネーが動いていることに
今、世界でもっとも「批判すると稼げる」とされる人物は誰か? 海外のマスコミやユーチューバーの標的にされているのは、ハリウッドセレブや各国の首脳ではなく、英国のヘンリー王子(37)の妻・メーガン妃(40)である。

ヘンリー王子とメーガン妃は’17年11月に婚約を発表。だが、’20年1月にヘンリー王子が英国王室からの離脱と北米との二拠点生活を表明するや、二人への風当たりは強くなり、メーガン妃の一挙手一投足が批判対象になった。
「公務をしないにもかかわらず『サセックス公爵夫人』の名前を公の場で使ったり、王室批判をしたりするメーガン妃は、英国保守派にとって受け入れがたい存在です。一方、世論の関心は高く、米司会者オプラ・ウィンフリー氏による昨年のインタビューは英国内で1000万人、世界で6000万人の視聴者を集めました」(国際ジャーナリストの山田敏弘氏)
ネットでは、発言やファッション、出自に至るまで、メーガン妃に関する否定的なウワサが拡散している。ユーチューブには「メーガン叩き」専門チャンネルが雨後の筍(たけのこ)のように出現中で、その代表格が『ヤンキーウォーリー』だ。「個人の意見」と断りながらも、「メーガン妃が妊娠8ヵ月なのにヒールを履(は)いている」などの批判動画が多数を占めている。
米『ニューズウィーク』誌は、ヤンキーウォーリーは4万4000ドル(約500万円)を売り上げていると報じている。また同誌によると、メーガン妃関連の動画再生回数は5億回、「メーガン批判市場」はおよそ350万ドル(約4億円)にものぼるという。
「大手メディアが報じれば訴訟になるような話題でも、ユーチューバーやSNSでの発信に関しては、英国は寛容な部分があります。ゴシップやタブロイドの好きな英国の風潮と相まって、共感さえできれば情報の真贋(しんがん)は気にしない、という視聴者が集まっています」(前出・山田氏)
メーガン批判ブームに乗じるのは、マスコミも例外ではない。英民放ITVの名物司会者だったピアーズ・モーガン氏は、’21年3月にメーガン妃をめぐる発言で番組を降板。だが、新たにメディア2社と契約し、今年もタブロイド紙で「カネに目がくらんだハリウッドセレブ」と、メーガン妃批判を続けている。
例を挙げればキリがないが、メーガン妃の「お騒がせ実父」として知られるトーマス・マークル氏も、英テレビ番組のインタビューに応じ、二人の批判を展開。おまけに番組内では、多額の出演料を受け取ったことを示唆(しさ)しているのだ。
家族までも「メーガンマネー」に食いついた、元プリンセスの味方は少ない。

「FRIDAY」2022年2月11日号より
写真:アフロ