与党からも猛反発…!文在寅「大統領選後に逮捕」のヤバいシナリオ | FRIDAYデジタル

与党からも猛反発…!文在寅「大統領選後に逮捕」のヤバいシナリオ

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次期大統領選の結果によっては逮捕の可能性もある文在寅氏。今年1月のドバイ国際博覧会で(画像:ロイター/アフロ)

文在寅政権にとって、衝撃的なでき事だった。

1月26日、韓国南東部の産業都市・蔚山(ウルサン)市で、与党「共に民主党」の地元組織の党員ら約30名が記者会見を開き、政府の施策に対する失望を表明。「地元党員200人が離党し、野党『国民の力』に合流する」と発表したのだ。

一方、与党の別の地元組織は「発表されたような集団離党は起きていない」と説明。混迷が深まっている。身内である与党の反発が事実なら、文在寅大統領の今後に大きな影響を及ぼすだろう。背景には、大統領周辺に浮上したスキャンダルがある。『大韓金融新聞』の東京支局長・金賢(キム・ヒョン)氏が語る。

「蔚山市長選をめぐる不正疑惑です。ソウル中央地検は20年1月、政府の要人を次々に起訴しました。市長選に当選したのは、文在寅大統領の『30年来の友人』とされた人物。選挙には、多くの政府、与党関係者が不当介入したとされるんです。

当選した宋哲鎬(ソン・チョルホ)蔚山市長、青瓦台(大統領官邸)の元政務首席秘書官、元民情秘書官ら13人が、公職選挙法違反で在宅起訴されました。さらに21年4月には、国政状況室長ら2人を追加起訴。この事件で逮捕された要人は、15人にのぼります」

選挙前に野党候補の汚職が

問題の蔚山市長選挙は、18年6月に行われた。与党候補として出馬した宋哲鎬氏が、野党所属の当時の現職を破ったのだ。金氏が続ける。

「起訴状によると、当該選挙前に大統領秘書官が蔚山市の警察当局に対し野党候補や側近を汚職の疑いで捜査するよう指示したとか。結果、市長選で宋哲鎬氏が勝利します。しかし、野党候補と側近は選挙後にいずれも不起訴となりました。 

さらに青瓦台の要人は、与党内で宋哲鎬と候補者指名を争っていたライバルに出馬断念を要請。宋哲鎬の選挙公約作りを青瓦台が組織的に支援し、市の内部資料を違法に持ち出した疑いが持たれているんです」

「蔚山市長選挙介入事件」は、文在寅政権下で起きた最も重大な不正疑惑だ。だが、公判は遅々として進んでいない。起訴から2年以上が経ちながら、1審判決がいつになるのか見通しすら立っていないのである。

「最大の理由は、検事総長(現野党大統領候補)と対立した政府の前法相が、担当検事らを大量に左遷するなどして捜査を妨害したことです」(金支局長)

しかし裁判が遅延したことで、結果的に文在寅大統領の命とりになる可能性がある。

「一連の疑惑に対する捜査の焦点は、事件当時に青瓦台ナンバー2の秘書室長だった任鍾晳(イム・ジョンソク)氏が関与していたかどうかです。宋哲鎬氏の当選工作には青瓦台の7部門の秘書官室が動員されており、それができるのは秘書室長、もしくは大統領の文在寅氏自身しかいませんから。

検察は今のところ、与党と政府の固いガードに阻まれて、任鍾晳氏を起訴するだけの証拠を確保できていません。しかし大統領選挙で野党が勝利すれば、状況が大きく変わる可能性はあります。

6月には統一地方選が予定されている。蔚山では前回選挙で宋哲鎬氏が当選するまで、リベラル系の候補が勝ったことは一度もありませんでした。3月の次期大統領選と蔚山市長選挙で野党が勝ち、検察が新たな証拠を確保し任鍾晳の起訴にこぎ着ければ状況は一変。捜査は秘書室長へ。さらに関与が明らかになれば、文在寅大統領の逮捕にまで及ぶ可能性があるんです」(金支局長)

文在寅大統領としては任期中に裁判が終わり、起訴された面々が軽い判決を受けて事件が終結していれば、なんの心配もなかっただろう。だが事態が長引いたことで、与党からも反発の声がーー。

不正にフタをすべく政府が検察や司法に圧迫を加えたために、文在寅大統領は自らの首を絞めることになるかもしれない。

  • 写真ロイター/アフロ

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