阪神・矢野の退任発表で急浮上「本命・岡田でない次の監督候補」 | FRIDAYデジタル

阪神・矢野の退任発表で急浮上「本命・岡田でない次の監督候補」

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2月6日、沖縄・宜野湾で「侍ジャパン」栗山英樹監督と写真におさまる矢野監督(画像:共同通信社)
2月6日、沖縄・宜野湾で「侍ジャパン」栗山英樹監督と写真におさまる矢野監督(画像:共同通信社)

阪神・矢野耀大監督(53)の退任宣言が、波紋を呼んでいる。

「今季限りで監督を辞める」と選手たちに伝えたのは、キャンプイン前日の1月31日。シーズン開始直前の衝撃発表に、ナインは戸惑い気味だ。

「矢野監督は、優勝を逃した昨季終了後に退任を決めていたようです。最大7ゲーム差をつけ終盤まで首位を独走しながら、土壇場でヤクルトに優勝をさらわれましたからね。責任を感じているんでしょう。

しかし首脳陣は矢野監督の決意を知っていたようですが、選手たちは何も知らされていませんでした。コーチ陣を含め、動揺は隠せませんよ。矢野監督の花道に『今年こそ優勝しよう』という声がある一方、『負けが込んでも退任が決まっている指揮官は責任をとらないんでしょう』という冷めた意見があるのも事実です」(球団関係者)

今季の結果はどうあれ、矢野監督の退任は既定路線。キャンプインしたばかりとはいえ、すでに次期指揮官の選考は始まっている。本命は、優勝経験のある有力OBだ。

「岡田彰布さんです。05年に監督として優勝経験があり、データにもとづく緻密な戦略を立てられますから。本人も、ヤル気に溢れているとか。ただ難点は、フロントに対してもハッキリものをいうこと。球団幹部の大半は、阪神電鉄からの出向組です。安全運転を心がけ、トラブルを嫌います。編成などにも意見を言う岡田さんを、敬遠するかもしれません。

次に名前があがっているのが、17年まで2軍監督を務めた掛布雅之さん。『長所を伸ばす』をモットーに、ソフトな指導で選手からの評判が良かったんです。しかし厳しい指導をしていた当時の1軍監督・金本知憲さんとソリが合わず、自主退職のような形で退任してしまった。以来、球団では触りづらい存在です」(同前)

「成熟した人」

20年11月の引退セレモニーで矢野監督とバッテリーを組んだ藤川氏(画像:共同通信社)
20年11月の引退セレモニーで矢野監督とバッテリーを組んだ藤川氏(画像:共同通信社)

岡田氏、掛布氏ともに阪神のレジェンドではあるが、今の現役選手にとっては「歴史上のスター」だろう。ともに60代で矢野監督よりも10歳以上うえ。世代交代を重視するなら、「大物すぎる」印象はある。

「候補として急浮上しているのが、20年に引退した元守護神の藤川球児さんです。41歳で、指導者としては若い。現在は『スペシャルアドバイザー』という立場で、チーム運営をサポートしています。現役時代は捕手だった矢野監督とバッテリーを組み、その意思を継ぐのには最適な人物でしょう。藤川さんも矢野さんを、人を見抜く能力にたけた『成熟した人』と尊敬しているんです。

日本代表として、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界の舞台も経験しています。最新の野球を熟知しているんですよ。新しいタイガーズを印象づけるには、うってつけだと思います」(スポーツ紙担当記者)

性格も、指導者にピッタリだという。

「面倒見がイイですからね。現役時代から兄貴分として聞き役になり、若手選手から慕われていました。メジャーだけでなく、四国の独立リーグで苦労を重ね阪神に復帰するなど経験も豊富。負けが込んでも後ろ向きにならず、『こういう時こそ前を向けよ』とチームを鼓舞していました。本人も『ゆくゆくは指導者になりたい』と話しています。監督として適任ではないでしょうか」(同前)

波紋を呼んでいる、矢野監督の退任宣言。次のリーダーは、さらなる重圧の中で難しい舵とりを強いられることになる。

20年11月の引退セレモニー後、抱き合う矢野監督と藤川(画像:共同通信社)
20年11月の引退セレモニー後、抱き合う矢野監督と藤川(画像:共同通信社)
  • 写真共同通信社

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