スキービッグエア決勝進出アイリーン・グーを中国が特別扱いのワケ | FRIDAYデジタル

スキービッグエア決勝進出アイリーン・グーを中国が特別扱いのワケ

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フリースタイルスキーの新種目「ビッグエア」で決勝進出を決めたアイリーン・グー。中国国民の期待を一身に集めているが…
フリースタイルスキーの新種目「ビッグエア」で決勝進出を決めたアイリーン・グー。中国国民の期待を一身に集めているが…

開催国・中国の“国民的アイドル”のアイリーン・グー(谷愛凌)が初代女王に向けて好スタートを切った。

2月7日、スキーフリースタイルの新種目「ビッグエア」の予選が行われ、全体5位で決勝ラウンド進出を決めた。

「中国で『雪上のプリンセス』と呼ばれる18歳の美女スキーヤーのアイリーン・グーは、アメリカ人の父と中国人の母を両親に持ち、昨シーズンから中国国籍で競技出場をスタート。すでに世界選手権の『ハーフパイプ』と『スロープスタイル』で優勝しているし、女子選手として世界で初めて大技の“ダブルコーク1440”をメイクするなど、北京五輪で出場する3種目は、いずれも金メダル候補の最右翼です」(スポーツライター)

スキーフリースタイルは、日本の川村あんりらが出場した「モーグル」のほかに、「エアリアル」、「スキークロス」、「ハーフパイプ」(2月18日決勝)、「スロープスタイル」(2月14日決勝)、「ビッグエア」(2月7日決勝)の6種類がある。

「特に新種目に採用された『ビッグエア』は、離れ業によって人を魅了するエンターテイメント性が重視された競技の『Ⅹスポーツ』(エクストリームスポーツ)のカテゴリーに入り、若者から絶大な人気を誇っています。夏季の東京五輪でもサーフィンやスケートボード、BMX(バイシクルモトクロス)が話題になったように、今大会の注目の種目です」(スポーツ紙デスク)

戦いの舞台にしても、北京市内に新設された豪華な特設会場「ビッグエア首鋼」で、「雪上のプリンセス」への中国国民の期待が高まるばかりだ。アイリーン・グーが中国国内で人気を呼ぶ理由は、華麗なパフォーマンスだけではない。

「すでに大手モデル事務所と契約し、爽やかな笑顔がファッション誌の表紙を飾り、アディダスやティファニーのブランドアドバイザーを務めているそうです。世界的なファッションブランドが、こぞって中国進出の足掛かりに起用する理由は、その可憐さだけではありません。米国の名門・スタンフォード大学への入学が決まっていることも見逃せません」(スポーツ紙記者)

まさに絵に描いたような才色兼備の“新星”といえそうだ。

「同時に開催国の中国にとっては、願ってもない存在でしょう。米国とは経済軋轢に始まり、ウイグル族への弾圧疑惑、台湾問題、中国の女子テニス選手の告発騒動、そして北京五輪外交的ボイコットなど、問題が山積みの中、五輪で米国系中国人選手が大活躍となれば、明るいニュースとなる。ましてや、『新種目で初の女王誕生』、『史上初の3冠達成』ともなれば大騒ぎでしょう。

だからこそ、競技日程をみても3種目が連続しない。“特別扱いでは”との話も出ていますよ。現地では『アメリカ育ちも、北京ダックが大好きな北京っ子』とも報じられるアイリーン・グーの今後の戦いと、中国国民の熱狂ぶりにも注目です」(前出のスポーツ紙デスク)

決勝ラウンドは8日11時スタート予定。国民だけでなく中国政府も、彼女の活躍に熱視線を送っている――。

  • 写真AFP/アフロ

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