プーチンが繰り出すヤバい奇策「ロシア軍を使わずウクライナ制圧」 | FRIDAYデジタル

プーチンが繰り出すヤバい奇策「ロシア軍を使わずウクライナ制圧」

米露交渉はまったく進展せず、緊張は臨界点を超えた 専門家は「キエフ電撃陥落もあり得る」と最大の警告

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北京五輪の開会式に現れたプーチン大統領。欧米各国が外交ボイコットするなか、中国との結束をアピール

ウクライナをめぐる緊張がついに臨界点を超えた。昨年末から続く、米露交渉はまったく進展せず、バイデン米大統領(79)は2月10日、ウクライナ国内にいる米国人に即時退避を勧告した。

東京大学先端科学技術研究センター専任講師で軍事評論家の小泉悠氏は「最大で18万人もの巨大戦力が配備されている」と分析する。

「戦闘部隊に加え、大砲や防空システムなどの支援部隊も投入されています。ウクライナ全土の制圧には足りませんが、ウクライナ軍の主力部隊を殲滅(せんめつ)し、首都キエフを占領するには十分な数です」

これだけの数を展開しているにもかかわらず、ラブロフ外相(71)らロシアの高官は一貫して「侵攻の意図はない」と主張。露メディア『インタファクス通信』はロシア西部と南部の部隊が基地に帰還すると報じた。しかし、それは陽動にすぎず、「侵攻しないという言葉の裏にプーチン大統領(69)の奇策がある」とロシア政治に詳しい筑波大学教授の中村逸郎氏が語る。

「ロシアは2月10日から20日にかけて、同盟国のベラルーシと国境地帯で大規模軍事演習を行っています。これはベラルーシがウクライナに侵攻する下準備だと見られています。ベラルーシ国境からウクライナのキエフまでは車で2時間と近い。ベラルーシの国旗を掲げていれば、ロシア軍が潜んでいても見分けはつかない。ベラルーシに攻め込ませることで、『ロシアは侵攻しない』という建て前は守られることになる。もちろん、先兵となるベラルーシ側にもメリットはある。ドイツを始めとした欧州各国がロシアに依存する天然ガスのパイプラインです。現在、天然ガスはロシアからウクライナを経由して欧州へ輸送されています。ウクライナが戦場になれば、ロシアはウクライナ経由のパイプラインを安全のためという名目で意図的に閉めるでしょう。その代わりにベラルーシ経由のパイプラインをフル稼働させて欧州へ天然ガスを供給します。ベラルーシは巨額の手数料を得ることができるのです」

米国はかねてから「侵攻すれば厳しい経済制裁を科す」とロシアに警告しているが――。前出の中村氏が続ける。

「ベラルーシが侵攻した場合については何も言及していません。ロシアはクリミア併合のときと同じようにロシア軍の関与を否定するでしょう。それにベラルーシに基幹産業はない。主要輸出品は密輸煙草ぐらいという闇経済の国です。米国が経済制裁を科しても痛くもかゆくもない。バックにはロシアと中国がいるのでリスクも少ない。バイデンも最終的には『ベラルーシを何とかしてくれ』と、プーチンに泣きつくしかないでしょう」

米国政府は軍事演習が終わる20日以降に侵攻する恐れがあると予測している。開戦の日は刻一刻と近づいている。

ロシアは10日、ベラルーシで合同軍事演習を開始。ここ数年で最大級の規模で、緊張が一気に高まった
ベラルーシに兵力が集まっていることを危惧したドイツはリトアニアに350人規模の兵士を追加派遣した
10日、ジョンソン英首相はベルギーのNATO本部と対露拠点のポーランドを訪問。侵攻への危機感を示した
14日、ウクライナのゼレンスキー大統領はキエフでショルツ独首相と会談。NATO加盟を目指す姿勢を固持した
ベラルーシでの合同演習に対抗し、ウクライナでもロシア軍を迎え撃つことを想定した軍事演習が行われた

『FRIDAY』2022年3月4日号より

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