ワリエワを号泣させた「ロシアの女帝」のヤバすぎる戦慄指導 | FRIDAYデジタル

ワリエワを号泣させた「ロシアの女帝」のヤバすぎる戦慄指導

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トゥトベリーゼ氏(左)の容赦ない言葉に泣き崩れたワリエワ(画像:共同通信社)

「やめてよ! アナタは全部知っていたんでしょう。こんなスポーツは大っ嫌い! もう氷の上に立たない!」

会場に叫び声が響く。周囲にいた選手やスタッフは、ただならぬ雰囲気を感じ表情をこわばらせた。声の主は、北京冬季五輪フィギュアスケート女子シングルで銀メダルを獲得した、ロシアのアレクサンドラ・トルソワ(17)だ。

2月17日、フリーの演技を終えたトルソワをコーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏が出迎える。しかしトルソワは、トゥトベリーゼ氏の抱擁を拒否。「こんなやり方はダメだ!」と絶叫したと、スペインの新聞『マルカ』など複数のメディアが報じている。

「多くの人が見ている中で、トルソワが突然叫び出したので会場は騒然となりました。トルソワが『全部知っていたんでしょう』『こんなやり方はダメ』と指摘したのは、カミラ・ワリエワ(15)のドーピング使用疑惑についてだと思われます。『(銀メダルをとった)結果はまったく嬉しくない。幸せではない』とも話し、公の場でのコーチ批判。トゥトベリーゼさんへの、造反ともとられかねません。

その後の記者会見ではトルソワも落ち着きを取り戻し、こう釈明しました。『できる限りのことはやったけど、結果には満足していなかったんです。ちょっとガッガリして、周りからは怒っているように見えたかもしれない』と」(スポーツ紙担当記者)

トゥトベリーゼ氏の言動には、トルソワ以外からも疑問の声が上がっている。圧倒的な強さでライバルから「絶望」と恐れられながら、ドーピング疑惑で調子を落とし、ミス連発で4位に終わったワリエワ。失意の彼女に、トゥトベリーゼ氏は容赦ない言葉をかけたのだ。

「戦うのを放棄したわね。なぜ諦めたの? 説明してちょうだい」

選手は「材料」

さらに得点発表を待つ「キス&クライ」でも、トゥトベリーゼ氏と振付師のダニイル・グレイヘンガウス氏に挟まれたワリエワは、何事か言われ続ける。ワリエワはいたたまれくなったように、手で顔を覆って泣き崩れた。米紙『ニューヨーク・ポスト』は、元フィギュア選手のタラ・リビンスキー氏がこう批判したと報じている。

〈ワリエワにとって、どれほどショックなことだったか想像もできない。コーチら大人がもっと良い決断をできなかったのかと、強い怒りを覚える〉

トゥトベリーゼ氏は、ロシアで「女帝」「氷の女王」と呼ばれる絶対的な指導者だ。門下生には18年平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワや、同銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワなどそうそうたる選手が。だがトゥトベリーゼ氏の厳しい指導についていけず、脱落するアスリートは多い。

「トゥトベリーゼさんは練習場を『工場』、選手を『材料』と呼び、私生活まで徹底した管理指導をします。化粧の仕方、歩き方、話し方までです。メドベージェワが練習中にジャンプでミスすると、『失敗するのが好きなの? なら、転倒するのを手伝ってあげるわ』と叱責。指導を受けたザギトワは、平昌五輪後に『燃え尽きた』と語り一時競技から離脱しました。

練習は過酷です。選手に、一日12時間のトレーニングを課すのは当たり前。望んだ通りのパフォーマンスができないと、『荷物をまとめて故郷に帰りなさい!』と大声で叱り飛ばすんです。実際ザギトワは、一度トゥトベリーゼ氏から破門されています。

厳しい指導のためか、門下生は皆、選手生命が短い。ユリア・リプニツカヤは14年のソチ五輪で団体金メダル獲得しましたが、拒食症などに悩まされ19歳で引退。メドベージェワも背中のけがを理由に、競技から身を引いています」(スケート連盟関係者)

ロシアはアスリートや養成施設を、国家として全面的にサポート。トゥトベリーゼ氏も国の使命を受け、選手のトレーニングだけでなく生活全般を管理している。ワリエワのドーピング疑惑に、決して無関係ではないのだ。WADA(世界反ドーピング機関)やCAS(スポーツ仲裁裁判所)の判断によっては、トゥトベリーゼ氏にも重い処分が下されるかもしれない。

  • 写真共同通信社

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