<figure id="attachment_230609" aria-describedby="caption-attachment-230609" style="width: 6000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="22f4eece"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/02/MR2_5088.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-230609" class="wp-caption-text">今大会で計４個のメダルを獲得した高木。20年以上ぶりに記録を塗り替えた</figcaption></figure>
「私だけの力では成し遂げることができなかったと強く思う。チームの力の強さを証明できた」　
２月18日、スピードスケート女子１０００ｍで金メダルを獲得した高木美帆（27）はそう語った。今大会、高木は５種目に出場し、４個のメダルを獲得した。これは98年長野五輪でのスキージャンプ・船木和喜の記録（３個）を超え、冬季五輪での日本勢の一大会での最多記録となる。さらに、今大会で通算メダル獲得数は７個となり、谷亮子などの記録（５個）を抜いて、女子選手として歴代で最多のメダル獲得者となった。
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そんな押しも押されぬ「レジェンド」である高木だが、彼女は競技中以外でも「レジェンド対応」を見せていた。
２月15日、女子パシュート決勝。姉の高木菜那がゴール手前60ｍで転倒し、惜しくも金メダルを逃した。レース後、取材エリアに現れた日本チームは、声をかけるのがためらわれるほど、沈鬱とした雰囲気だった。特に菜那は目に見えるほど憔悴していて、まともに受け答えができるような状態ではなかった。
その様子を見て、高木はなるべく姉が喋らなくてもいいように、積極的に発言していた。一問だけ姉に質問が飛ぶと、受け答えしやすい位置に姉をさっと誘導するなど、気配りをみせていた。
<figure id="attachment_230606" aria-describedby="caption-attachment-230606" style="width: 6000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a7b77af7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/02/KW4_4946.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-230606" class="wp-caption-text">パシュートのレース後、泣きじゃくる姉を気づかう高木美帆</figcaption></figure>
「競技スポーツは結果がすべてなので」
高木はそう言いながら、目を少し潤ませていたが、最後まで気丈な態度を貫いていた。
そんな彼女が、すぐにまた百点満点の「結果」を出したのはご存知のとおりだ。２月17日、高木はスピードスケート女子１０００ｍに出場した。第13組、ROCのアンゲリナ・ゴリコワと出走した高木は１分13秒19の五輪新記録で１位に立った。ゴールする瞬間、高木は大きくガッツポーズした。
<figure id="attachment_230608" aria-describedby="caption-attachment-230608" style="width: 5999px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="54f18326"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/02/KW4_3313.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-230608" class="wp-caption-text">女子1000ｍでゴールし、力強くガッツポーズする高木</figcaption></figure>
高木のあと、リンクに立ったのは小平奈緒（35）。平昌五輪では金を含む２つのメダルを獲得したが、今大会では思ったような結果を出せていなかった。高木は前のレースですべてを出し切り、リンクのフチに腰かけて座っていた。小平が目の前を滑っていく際、まだ息も整っていない高木は大声をあげ、手を叩いて小平を応援していた。小平の滑りを見届けて、高木はようやく待機場所へと戻っていった。
<figure id="attachment_230607" aria-describedby="caption-attachment-230607" style="width: 6000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4e87984e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/02/KW4_3965.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-230607" class="wp-caption-text">女子1000ｍのあと、抱き合う高木と小平</figcaption></figure>
高木は10年のバンクーバー五輪に15歳で初出場。「スーパー中学生」などともてはやされたが、結果は最下位。14年のソチ五輪では代表から落選するという憂き目にもあった。しかしそこから這い上がり、平昌五輪、そして今回の北京五輪で快挙を成し遂げた。
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高木には単にエリート街道を歩いてきただけの選手にはない強さがある。それはこの「レジェンド対応」からも明らかだろう。彼女の偉業は、まだまだ続きそうだ。

日本雑誌協会

今大会で計４個のメダルを獲得した高木。20年以上ぶりに記録を塗り替えた 「私だけの力では成し遂げることができなかったと強く思う。チームの力の強さを証明できた」　 ２月18日、スピードスケート女子１００

冬季記録だけじゃない…！高木美帆がみせたスゴすぎる「神対応」

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