「荒稼ぎする人もいる」現役医師が明かすコロナバブルのウラ側 | FRIDAYデジタル

「荒稼ぎする人もいる」現役医師が明かすコロナバブルのウラ側

緊急匿名座談会 医療崩壊が叫ばれる一方で荒稼ぎする者も続出……

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

時給1万円以上!

新型コロナウイルスの出現から2年、人類の武器は検査とワクチン、治療薬の3つに絞られた。国を挙げてワクチン接種が進められ、接種実績は2月15日時点で2億1457万1982回に達している。

だが、このコロナ禍で危機に乗じて大儲けした輩(やから)がいるという。槍玉にあがっているのはなんと「医療従事者」だ。

コロナ医療のウラ側を現役医師3名が語り尽くす。

医師A「何が批判されているかは見当が付きます。ワクチン接種のバイトですよね? 6~8時間拘束で10万円くらいが相場だと思います」

FRIDAYは2月14日時点での、「職域接種問診アルバイト」の募集メールを入手。

書かれていた条件は次の通りだ。

●勤務時間 9時~18時(休憩時間1時間)、実際の業務時間は5~8時間程度

●給与 日給10万~14万円

週2日から応募可能で、交通費は一日3000円出るという。

医師B「看護師も募集されていて、たしか『2時間2万円』なんていう破格の条件もあったと聞くよ」

医師C「由々しき問題ですよ。ワクチン接種バイトに人を持っていかれて、クリニックの通常診療のバイトを確保するのが難しくなっています……」

「通常診療や当直のバイトに比べたら、ワクチン接種バイトははるかにラクだからね。問診するだけでしかも筋肉注射。技術的に難しい仕事はない」

「ただ、恩恵に与(あずか)れたのは集団接種に参加できる、時間的余裕がある若い医師と看護師だけでしょう。私のようにクリニックを経営している開業医が自分のクリニックで他の診療をしながらワクチンを打っても、仕事が増えて忙しくなるだけ。数をこなせず、大した利益は出ません。勤務医もそう。勤務時間中にワクチンを打っても、通常業務で補助金は病院に入る。ウチのように小規模ながらワクチン接種を行ったクリニックは、儲けより『早くコロナを収束させたい』という気持ちでやっていたはず」

「その通り!」

「自治体や所属する医師会によって額は前後するけど、私が勤務している地域では、週100回以上接種したら1回あたり2000円。週150回以上の接種で3000円の補助金が出る。個人のクリニックだと、医師が1~2名で看護師が数名というところが多い。通常の診療をしながらだと、とてもこの数はこなせない」

「だから、クリニックでの通常診療とは別に、ワクチン接種専用のバイトチームを作って、とにかく数を打たせていたクリニックもありましたね」

「『えげつないな』と失笑されていましたね。経営者の考え方次第ですけど」

「キャスター付きの椅子に座って、移動しながら次々とワクチン接種する早打ち先生がテレビで紹介されていたけど、あれだと1時間で120本打てるらしいよ」

「単純計算で時給24万円です(笑)。医師会に入っていると医師会主催の集団接種の仕事がたまに回ってくるんですけど、これがひどい! 医師会の偉いおじいちゃん先生も当番で来るんですが、『若い先生にお任せしますよ。ドンドンやってください!』とかいって、仕事しないの! おじいちゃん先生同士、世間話で盛り上がって10万円ゲットですよ。こっちは『マジかよ』って内心思いながらも笑顔で『頑張ります!』とか言って……」

「わかるわ~(爆笑)」

「ワクチンで大きく儲けているのは職域接種を担当した大手のクリニックです。職域接種は従業員数1000人以上の企業が対象で、接種単価が1回2070円。時間外だとそこに730円、休日なら2130円がプラスされますからね」

陰性証明書は医師の言い値

「コロナバブルと言えば、ワクチンよりPCR検査じゃない?」

A&C「間違いないですね」

「’20年の感染拡大当初からPCR検査に力を入れていたクリニックは、それこそ『PCR御殿』が建っているよ」

「北海道、大阪、埼玉などは、PCR検査の装置を購入するための補助金が1000万円も出ていたそうです。これだとほぼ全てのグレードの検査機が買える。PCR検査専門クリニックは巨額の利益を出していますよ」

「たしかに!」

「当初、自費でのPCR検査は2万~3万円くらいが相場でした。ところが、ド派手なCMでおなじみのあのクリニックはその半額でかつ、郵送で検査できるシステムを開発して、シェアを急速に拡大した。本来なら感染しているかもしれない唾液等の検体を郵送するなんて危険なわけですが、安全に郵送できるキットを確立した企業努力は認めざるを得ない」

「PCR検査センターは3000円程度とさらに安いんですけど、陽性になったら、あらためて医療機関で検査、診断を受けないといけない。二度手間になるから、多少高くても医療機関でPCR検査を受ける人は少なくない。出張など急ぎで陰性証明書を必要としているビジネスマンなら、窓口で1万~2万円の特急料金を払ってでも陰性証明書を発行してほしい。

そのあたりの心理を巧みに突いていましたよね。陰性証明書は扱いとしては診断書と同じ。相場は3000円くらいですが、クリニックの言い値でOK。ここは医師の良心によります」

「我々医師の間でもPCR検査専門クリニックがいくら稼いでいるか、かなり話題になりました。5億、いや6億円は間違いなく儲けているでしょう。広告費がふんだんに使えるからこそ、高額ギャラの一流芸能人をCMで起用できる」

「本当に患者さんのことを考えている医師なら、PCR検査で利益を上げようなどと考えないと思います。僕のクリニックには発熱外来がありますが、PCR検査はオマケみたいなもの。検査の試料がなかなか入ってこないから、検査自体は外注に出すことも多い」

「自院でのPCR検査の保険点数が、今年1月から半額近くまで下がりました。自治体のPCR検査無償化事業も始まり、無症状の人なら無料でPCR検査を受けられます。PCR検査バブルは、もう間もなく終わるでしょう」

「オミクロン株の感染拡大がデルタ株の2~3倍の速度で進んだので、驚いてPCR検査を受けた人が相当数いたけど、オミクロン株の感染ピークは2月の第1週。その後、減少に転じることは国もわかっていたからね。実際、そうなってきている。感染者数を見てもPCRバブルは終焉が近いよね」

「PCR検査で陰性でも、コロナの症状が治まらない患者さんがいます。いまの時期ならインフルエンザに罹(かか)る人も多いし、他の病気の可能性もある。そういった患者さんを、医師がしっかり診察しないといけないなと思います」

「5類に落とせ」論の弊害

「ここ最近、ニュース番組でよく言われている『早く現行の2類感染症相当からインフルエンザと同じ5類に落とすべき』という意見ですが、時期尚早だと思いませんか?」

「5類に落とすと、入院勧告や感染者の追跡が不要になり、たしかに保健所の負担は減る。ただ今後、強烈な症状を引き起こす変異株が出たときに簡単に2類に戻せなくなるからね。それに5類に落とすと公費で賄(まかな)われていた検査、治療薬が保険診療となり、患者さんに窓口での負担が発生する。決して安価にはならないから、コロナになっても受診しない人が増えるという弊害が出る。いますぐ5類にするのは、国民の利益にならない」

「たしかに’20年の感染拡大当初、デルタ株ほどの強力な変異株が出るとは予想されていませんでした。今後、新たな変異株が出ないとは断言できない。新型コロナの経口治療薬が承認されましたが、現時点では、インフルエンザ治療薬のように陽性になったすべての人に処方できるわけではない。5類に落とす前に治療薬の供給体制を整えるべきだと思います」

「イベルメクチンもなかなか承認されないからね。結構、飲んでいる患者はいるけどさ。自由診療で処方する先生がいるんだろうね」

「イベルメクチンは今後も承認されませんよ。イベルメクチンを製造している製薬会社が新型コロナの経口治療薬モルヌピラビルを製造していますから。薬価の低いイベルメクチンが承認されたら儲けが小さくなってしまうんじゃないかと見られているから」

「製薬会社でいえばワクチンは、ファイザーの一人勝ちですね。コロナバブルの頂点にいるのはファイザーですよ。ワクチンの価格って公開されていないんです。ファイザーにいったい国はいくら支払っているんだって話です」

「ワクチン担当大臣だった河野太郎さんがファイザーのアルバート・ブーラCEOに電話したら、『首相以外かけてくんな。交渉する気があるなら直接来い』って一国の首相を呼びつけたんですよ。ファイザーの力はすごい」

「2回目のワクチン接種までは供給量がファイザーとモデルナは5:5だったのに3回目は3:7。小児はファイザーと決まっているから、大人は必然的にモデルナを打つ人が多くなる。1~2回目でモデルナを接種した人のほうが副反応が強く出る傾向にあったから、モデルナの接種量を半分にして国民全員にワクチンを行きわたらせるみたいだけど……」

「メルクに続いてファイザーの経口治療薬パキロビッドがアメリカで緊急使用許可され、日本でも特例承認されました。ますますファイザーの力が強くなりますよ」

A&B「コロナバブルの帝王はファイザーってことですね……」

A医師は40代。関東で個人クリニックを経営して5年目。PCR検査も実施している
B医師は30代で開業。10年で、関東一円に系列クリニックを5つ展開することに成功
都内在住のC医師。「防護服を脱ぐ暇がないほどワクチン接種希望者が殺到した日もある」
ブースター接種ではファイザー社のワクチンが不足しているため、モデルナ社のワクチンを使用することが多い
森ビルは虎ノ門ヒルズ、六本木ヒルズ、アークヒルズを会場として約10万人を対象とした職域接種を敢行した
オミクロン株の感染拡大を受けて、不安に駆られた検査希望者が急増。PCR検査センター前に長蛇の列ができた

『FRIDAY』2022年3月4日号より

  • PHOTO時事通信社 AFP/アフロ(森ビル)

Photo Gallery6

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事