ワリエワ薬物疑惑「ロシアの女帝」へ元米国選手が決定的証言 | FRIDAYデジタル

ワリエワ薬物疑惑「ロシアの女帝」へ元米国選手が決定的証言

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トゥトベリーゼ氏の容赦ない言動に泣き崩れるワリエワ(画像:時事通信社)

「これで表彰式は中止にならないんでしょう? 良かったじゃない……」

ロシアのスポーツサイト『sports.ru』は、北京冬季五輪フィギュアスケート女子シングルで暫定4位となったカミラ・ワリエワ(15)が、こうコーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏(47)へ自嘲気味に語ったと報じた。国際オリンピック委員会(IOC)は、ドーピング使用疑惑が浮上しているため、ワリエワが3位以内になった場合の表彰式中止を決定。自身がメダルを逃したワリエワは、皮肉を込めて話したという。

「ワリエワの精神状態が心配です。まだ15歳ですよ。ドーピング疑惑で世界中から非難され、競技ではミスを連発。4位と低迷し失意のワリエワをトゥトベリーゼ氏は慰めるどころか、容赦ない言葉を浴びせたんですから。『戦うのを放棄したわね。なぜ諦めたの? 説明してちょうだい』と。

さらに得点発表を待つ『キス&クライ』でも、トゥトベリーゼ氏は横に座ったワリエワに厳しい言葉を投げ続けたようです。ワリエワは、いたたまれなくなったのでしょう。手で顔を覆って泣き崩れてしまいましたから」(スポーツ紙担当記者)

選手への冷たい言動が目立つトゥトベリーゼ氏だが、ロシアでは「女帝」「氷の女王」と呼ばれ、指導者としての権力は絶対だ。08年にコーチに就任してい以降、厳しい指導でアリーナ・ザギトワやエフゲニア・メドベージェワなど数々のメダリストを育てているのだ。

「指導は容赦ありません。モスクワ市内の『サンボ70』という施設で、寮生活を送る少女たちを早朝から教育。練習場を『工場』、選手を『材料』と呼び、ミスした生徒を大声で叱責するんです。『失敗するのが好きなの? なら、転倒するのを手伝ってあげるわ』『荷物をまとめて故郷に帰りなさい!』とね。

1日12時間というハードトレーニングで、少女たちは相当疲弊するのでしょう。選手生命は皆短い。14年のソチ五輪で団体金メダルを獲得したユリア・リプニツカヤは、拒食症などに悩まされ19歳で引退。ザギトワやメドベージェワも、五輪に出場したのは18年の平昌大会の1度だけです」(スケート連盟関係者)

〈疲労回復のための『ビタミン剤』代わり〉

ロシアでは、練習メニューだけでなく100グラム単位の体重調整まで、選手を徹底管理する。薬物を使用していたとしても、ワリエワ個人で実行するとは考えにくい。噂されるのが、トゥトベリーゼ氏らロシアフィギュア界が組織的に関わっていたのではという疑惑だ。

実際トゥトベリーゼ氏は、19年にロシア大衆紙『モスコフスキー・コムソモーレツ』のインタビューで、WADA(世界反ドーピング機構)が禁止した薬物「メルドニウム」について次のように語っている。

〈(『メルドニウム』は)『ビタミン剤』代わりだった。『メルドニウム』が使えなくなる日が来るのは、わかっていたこと。アスリートの疲労回復のためには、『ビタミン剤』が必要。新たな薬物を探さないといけない〉

ワリエワが使用していた疑いのある「トリメタジジン」は、持久力向上など「メルドニウム」と似た効果があるとされる。さらに米国の元フィギュア選手、ポリーナ・エドモンド氏はロシアのメディア『チャンピオナッド』の取材に応じ、驚きの重大証言をしている。13年に福岡で行われた、ジュニアGPファイナルでの光景だ。

〈ロシアの少女たちはコーチと姿を現すと、小さなボトルのような入れ物を取り出し、スポイトで液体を数滴口に含んでいた。何か冗談を言って、笑いながらね。

彼女たちは、リンクに上がるとスグに3回転ジャンプを始めた。ストレッチをし身体をほぐし、私はジャンプできるまで15分以上かかったというのに……。でもロシアの少女たちは、疲れた様子も見せず40分間パフォーマンスしていた。私は、そんなタフな選手を見たことがない〉

北京五輪は2月20日に閉幕したが、ワリエワやトゥトベリーゼ氏ら関係者への本格調査はこれから始まる。

  • 写真時事通信社

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