立浪に指導依頼、減量忠告…新庄監督が清宮を厚遇「焦りの背景」 | FRIDAYデジタル

立浪に指導依頼、減量忠告…新庄監督が清宮を厚遇「焦りの背景」

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沖縄でのキャンプ。清宮のバッティングを見守る新庄監督(画像:時事通信社)
沖縄でのキャンプ。清宮のバッティングを見守る新庄監督(画像:時事通信社)

「ちょっと、見てくれませんか」

2月16日、中日との試合前、日本ハムの新庄剛志監督(50)が「ほとんどしゃべったことがない」という敵将・立浪和義監督に話しかけた。依頼したのは、昨季プロ入り初の1軍出場ナシと低迷する清宮幸太郎(22)の指導だ。立浪監督は快諾。清宮が対戦相手のリーダーから教えを請うという、異例の事態となった。

「清宮と同じ左打者の立浪監督から、タイミングの取り方などをアドバイスしてもらいたかったようです。新庄監督は右打者ですからね。立浪監督は5分ほど指導。こう話しながら、身振り手振りを交え丁寧に教えていました。『右足に一回体重を乗せて左足で待つ、という感じ。突っ込まないようにしてほしい』と」(スポーツ紙担当記者)

新庄監督の清宮への「親心」は、当日の試合にも表れた。今季初の対外試合だったため、「(感覚をつかむために)たくさん打席に立ってほしい」と清宮を1番で起用。3打数1安打の結果となった。

「新庄監督は、清宮へ特に目をかけているように見えます。昨秋のキャンプでは、『ちょっとデブじゃねぇ? ヤセたほうがモテるよ』とアドバイスしました。清宮は指令通りにダイエットを決行。サラダにはドレッシングを使わず、肉は脂身の少ない部位を選ぶ徹底ぶり。毎朝1時間ほど歩くなどして、2ヵ月で10kgほどの減量に成功しました。

新庄監督が清宮を厚遇するのは、日ハムに大砲が少ないからでしょう。高校通算111本塁打を記録している清宮には、覚醒してもらわないと困る。今季こそ1軍の主軸を担ってほしいという、期待の表れだと思います」(同前)

いろいろなアドバイスで頭が混乱

おっとりした性格の清宮だが、今季は姿勢が違う。立浪監督だけでなく、ソフトバンクの「トリプル3(3割、30本塁打、30盗塁)」柳田悠岐やチームメイトの近藤健介など、同じ左の好打者から熱心にアドバイスを求めているのだ。

「不安もあります。清宮は性格が素直ですからね。いろいろな人たちから様々な忠告を聞き、混乱してしまわないか……。昨季までも球団内外のプロ野球OBが指導をし、すべて聞き入れスイングがグチャグチャになっていましたから。まずは『自分のスタイル』を確立することが、先決だと思います」(球団関係者)

伸び悩む大砲に、優しく手をさしのべる新庄監督。だが、裏にはシビアな計算もあるという。

「新庄監督は、決して甘い指導者ではありません。コーチ陣とのスタッフ会議では、こうハッパをかけているんです。『結果が出なければ、皆さんは1年でクビになってください』と。練習中に稲田直人・内野守備走塁コーチがノックに失敗すると、手厳しい言葉をかけました。『そりゃ(現役時代に)レギュラー取れんわ。プレッシャーに弱い。一発で決めてくれないと選手が疲れちゃう』。

シビアな目を向けるのは、選手に対しても同じです。昨季12勝をあげ開幕投手も務めたエース上沢直之には、『調子が悪かったらスグ2軍に落とすからね』と伝えています。清宮も結果を出さなければ、早い段階で見切りをつけられるでしょう。厚遇してお膳立てしても、これまでと同じような成績なら、来オフは戦力外通告を受ける可能性も十分あります」(同前)

球団からの10年契約を断り、1年契約で自身も背水の陣で監督を引き受けた「ビッグボス」。優しさの裏で冷静な視線が注がれていることを、清宮は忘れてはならない。

  • 写真時事通信社

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