人気アナの名前も…フジテレビ「退職者リスト流出」で見えた問題点 | FRIDAYデジタル

人気アナの名前も…フジテレビ「退職者リスト流出」で見えた問題点

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昨年11月に希望退職者を募ったフジテレビ
昨年11月に希望退職者を募ったフジテレビ

フジテレビを3月末で辞める希望退職者のリストとされる名簿が出回り、話題になっている。

フジは昨年11月、満50歳以上かつ勤続10年以上の社員を対象に、希望退職者を募ると発表。対象者は約500人で、当初募集期間は年明けから2月10日までだったが、締め切り日は1月31日に前倒しされた。

リストの「流出元」は不明だが、周辺取材するとあながち間違ってはいないようだ。その中にはテレビでもおなじみの面々も並ぶ。

アナウンサーでは『めざましテレビ』などを歴任した野島卓アナ、その同期の田代尚子さんや6年前に総務局に異動した境鶴丸氏、スポーツキャスターの長坂哲夫氏や八馬淳也氏の名前がある。フジテレビ関係者によると

「リストはあくまで『退社するのでは…』というウワサをリスト化したものであって、正式なものではない。ただ、野島アナが辞めるのはカタそうだ」

という。

野島アナはアナウンス部長を務めたが、在任期間中の昨年4月に井上清華、堤礼美、三上真奈らフジ女子アナの“ステマ疑惑”が報じられた。前出のフジテレビ関係者は

「それが影響したのか、野島アナは昨年7月に部長職を降り、報道局兼務となった。それらも退職決断を後押しした可能性はある」

と指摘する。

リストには名プロデューサーたちの名前も並ぶ。スポーツニッポンは人気バラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』の生みの親・片岡飛鳥氏、同番組でプロデューサーを務め『ガリタ食堂』の企画・出演でも知られる明松功氏も退社すると報じた。

「明松氏はすでに独立することを周囲に報告していると聞きます。今回の希望退職抜きにしても、近年バラエティー班からの“離脱”が相次いでいる。コンプライアンス強化で面白い番組が作りづらくなっていることも一因かもしれない」(別のフジテレビ関係者)

おカネの話もある。フジ・メディア・ホールディングスは2月3日、希望退職者募集に伴い、3月期決算において約90億円の特別損失を計上すると発表。今回辞める社員の退職金には特別優遇加算金がプラスされ、希望者には再就職支援というオプションも付く。

「最終的にリストに記載されている70人+αで、90人前後の応募があったのではないかと言われている」(テレビ局関係者)

一方でこんな話も耳にする。

「会社が本当に辞めさせたい人は、ほとんど申し込んでいない。今回、退職者リストが流出し、その一部が報じられたことで、局内は『なぜこんなものが漏れるんだ』と疑心暗鬼になっている。リストが出回ったことで態度を硬化させ、会社に“居残る”大義名分を掲げる人も出てきているようです」(前出・フジテレビ関係者)

リストに書かれた人の中には、実際には希望退職の申し込みをしていない人もいるようで、そうしたことが流出ルートに疑念を抱く一因にもなっているという。

「フジテレビに限ったことではないが、真に優秀な人材はこうなることを予見して、とっくに辞めている。そんななかでフジは希望退職者を募ったが、謎のリストが流出し、てんやわんやになっている」(フジテレビOB)

ネットメディアの急伸により、マスメディアを取り巻く環境は厳しい。フジの一例はほかの局にとっても対岸の火事ではない――。

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