中国の女子金メダリストが一転「泥棒」呼ばわりの悲しい事情 | FRIDAYデジタル

中国の女子金メダリストが一転「泥棒」呼ばわりの悲しい事情

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中国代表として3つのメダルを獲得した米国出身の谷。一時は「英雄」ともてはやされたが……(画像:AFP/アフロ)

「人民英雄」

そう称えられ、中国で一躍スターになった女性がいる。北京冬季五輪で金、銀3つのメダルを獲得した、フリースタイルスキー選手の谷愛凌(18)だ。これまで中国が、冬季五輪で獲得したスキー競技の金メダルは1つだけ。今大会で3つのメダル(ビッグエアとハーフパイプで金、スロースタイルで銀)を量産した谷は、中国の「救世主」となったのだ。

「谷は米国人の父と中国人の母を持ち、03年9月にカリフォルニア州サンフランシスコで生まれました。英語名は『アイリーン・グー』で、米国代表として世界選手権に出場したこともあります。『グッチ』や『ルイ・ヴィトン』などのモデルとしても活躍。スポンサー契約する企業は、30近くになるといわれるんです。

そんな谷が突然、中国国籍を取得したのは19年。北京五輪に出場するためだとし、当時こう説明していました。『(米国でなく)中国のほうが私のホーム』と。中国語も流ちょうに話し、テレビ番組やCMに引っ張りだこの超人気者です」(スポーツ紙担当記者)

人気が急上昇した谷は、北京五輪後に20以上の企業広告に出演することが決定。契約金額は100億円近い。3つのメダル獲得により、中国当局からの報奨金は約115億円になるといわれる。ところが……。

「『英雄』が一転、中国版ツイッター『ウェイボー』などで猛バッシングを受ける事態になったんです」(同前)

「祖国を捨てるのか」

中国のネット上には、谷への辛辣な言葉が並ぶ。

「大金泥棒!」

「裏切り者」

「食い逃げ選手」

いったい、栄光のメダリストに何があったのだろうか。キッカケは、2月21日の米国紙『USAトゥデイ』インタビュー内での発言だ。

「『五輪後は米国に戻り、(名門)スタンフォード大学で勉強する』と語ったんです。『スキーは好きだが、今後試合に出るかはハッキリ答えられない』とも。中国代表として、競技を続けるか明言しなかった。中国共産党機関紙『人民日報』は、谷のインタビューを引用し報道します。ネットはスグに反応。愛国心が刺激されたのか『祖国を捨てるのか』『二度と中国に来るな!』などと、批判的なコメントが溢れました」(中国在住ライター)

谷も対応。2月22日に「ウェイボー」で、こう中国への感謝の言葉をつづった。

〈私は人生で最も素晴らしい2週間を過ごした。監督、スポンサーの声援に感謝する〉

〈この素晴らしいメンバーの一員になれて本当に光栄。私はまだ北京にいます〉

自らの発言で、中国の多くの人々を反感をかった美人アスリート。偉大な功績を残しながら、後味の悪い五輪閉幕となってしまった。

  • 写真AFP/アフロ

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