紀子さまから伝わってくる「悠仁さまを東大卒の天皇に」の思い
「提携校進学制度」で筑波大附属高校に進学 小室さん騒動でダメージを受けた秋篠宮家が名誉挽回に動き出した
「悠仁さまが幼稚園入園の際、学習院ではなくお茶の水の附属を選ばれたのも、紀子さまのご意向が強かったと言われています。紀子さまは、お子さま方の自主性を尊重されながらも、自らの方針で悠仁さまに徹底した『帝王教育』をなさってきました。難関高へのご入学は、その集大成と言えるのではないでしょうか」(宮内庁担当記者)
16日に発表された、秋篠宮家の長男・悠仁さま(15)の筑波大学附属高校(筑附)合格。13日、悠仁さまは一般受験生と同じ入試会場に姿を見せたが、お茶の水女子大と筑波大の間で結ばれた「提携校進学制度」に出願されての進学だったことが、宮内庁より明かされた。
「悠仁さまがお茶の水に入られた時点で、高校受験が必要なことは決まっていました。一方で、提携校進学制度を使えば、国民から『特権ではないか』という批判が上がることは予測できたはずです。それでも、学習院ではなく、進学校の筑附への進学を選ばれたのは、『悠仁さまに東大に入って欲しい』という紀子さまの意思を感じます」(前出・担当記者)
紀子さまの父である故・川嶋辰彦氏、紀子さまの弟も東大大学院に進学している。本人が小学校の途中から学習院に編入し、大学まで進学したこともあり、東大に関してさまざまな感情を持っていることは、かねてから囁(ささや)かれている。また、その意向とは別に、「難関校に合格、未来の東大生へ」という話題で、秋篠宮家の「名誉挽回」を図っている、と見る向きもある。
「東大卒」であるべきなのか
皇太子妃という立場や皇位継承問題があるため、長年矢面に立たされてきたのは雅子さまのほうだ。一方で、秋篠宮家は眞子さま、佳子さま姉妹がICUに進学され、佳子さまがダンスサークルで活躍されるお姿が報じられるなど、のびのびとした『新しい宮家』のパブリックイメージが醸成されていた。その印象が崩れたのが、’17年末の報道に端を発した小室圭さん騒動であることは間違いない。
「個人の自主性の尊重と皇族として求められる振る舞いや資質は、時として相反するものがあります。小室さんの騒動で、秋篠宮家は『皇族として求められる』部分で国民から大きな批判を受けました。一方で、雅子さまは皇后になられ、愛子さまは学習院大学に進学されたことで、秋篠宮家とは対称的な『伝統的な皇室像』を色濃くしています。こうした状況で、紀子さまは『未来の天皇は優秀である』というイメージを守ることを望んだのではないでしょうか」(全国紙社会部記者)
今年初め、「悠仁さままでの流れ」を前提とした皇位継承に関する有識者会議の報告書が国会に提出され、悠仁さまがいずれ皇位を継承することは既定路線になりつつある。一方、筑附の東大現役合格者数は22名(’21年)で、学年のおよそ1割が東大に入っている計算だ。「東大卒の天皇」の誕生の確率は、かつてないほどに高まっている。
筑附は自由な校風として知られるが、受験期になれば学生も悠長なことを言ってはいられない。仮に一般入試を受けるのであれば、悠仁さまも激しい競争の土俵に上がらなければならなくなる。
「そもそも、天皇になられる可能性が高い方に『東大』という肩書きがどれほど必要なのでしょうか。東大は、親子で必死に競争を勝ち抜いてきた人々が、さらに上を目指してやってくる大学です。悠仁さまが入学されたら、再びさまざまな声が上がるでしょう。ご本人にもご心労がかかるかもしれません。もちろん進学のご自由は悠仁さまにありますが、学歴にこだわりすぎる必要はないと思います」(静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次氏)
大学受験期に差し掛かった頃、秋篠宮家はどのような進路を取るのか。その時尊重されるのは、紀子さまの「思い」なのだろうか。
『FRIDAY』2022年3月11日号より
- PHOTO:アフロ(紀子さま)、共同通信(悠仁さま)、時事通信(作文)