『はんにゃ』川島が明かす「絶望から救ってくれた妻の言葉」 | FRIDAYデジタル

『はんにゃ』川島が明かす「絶望から救ってくれた妻の言葉」

闘病を乗り越え、人生が180度変わった男 ’14 年、32歳で腎臓がんが発覚 告知を受けたのは妻へのプロポーズを決意した夜だった……

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8歳年下の妻・菜月さんが普段通りに接してくれたことで、川島は闘病の辛さを忘れることができたという
8歳年下の妻・菜月さんが普段通りに接してくれたことで、川島は闘病の辛さを忘れることができたという

「俺、死ぬのかなって思いました。そしてすぐに、『なんで今なんだよ』って怒りがこみ上げてきた。『ふざけんな』って。いま思えば完全なパニック状態です」

お笑いコンビ『はんにゃ』のツッコミ担当である川島章良(あきよし)(40)は、自身のがん告知をそう振り返る。2月18日に上梓した『はんにゃ川島のお笑いがんサバイバー』(扶桑社)には、川島のがん発覚から完治に至るまでの経緯が明るく赤裸々に描かれ、反響を呼んでいる。

「告知を受けたのは、当時交際中だった妻にプロポーズをしようと決めて、二人で温泉旅行にでかけた夜でした。数週間前に人間ドックを受けていたんですが、先生から『診断結果が出たので一度来てください』とLINEが入って。不審に思ってすぐに電話をかけ『いますぐ教えてください』とお願いしたら、『実は腎臓がんの疑いがあります』と告げられました。2014年、32歳のときでした」

30代前半にして大病を患った川島。宣告前は人気芸人ゆえの多忙さから、不摂生な生活を送っていたという。

「大食い番組に出演した後に先輩と朝まで飲んでラーメンで締めて、また朝から仕事みたいな。休みも月に2日ほどでした。それまで僕は入院を一度もしたことがなくて、根拠なく自分は病気にはならないと思っていました。三大疾病なんて一つも言えなかったですし(笑)。だから『がん』と言われたときは暗い海に潜ったような錯覚に襲われました。いままでと見える景色も違うし、上手く息ができないような状況というか……。いま思い返しても、手術やリハビリより、その感覚のほうが辛かったです」

そんな川島を救ってくれたのが、8歳年下の妻・菜月さんだった。

「旅行先で告知を受けた後、なっちゃんに『がんって言われちゃった』と伝えたんです。そしたら彼女は『よかったじゃん!』って。そもそも人間ドックを受けたのは、彼女の妊娠がわかったからだったんです。父親になるんだから受けとこうかな、と。だからなっちゃんは『がんは子供が見つけてくれたんだよ』って言ってくれた。僕の中ではこれがベストアンサーでした。

闘病後は講演会にも引っ張りだこになった。「病気になる前はトークが苦手だったんですけどね」と川島は笑う
闘病後は講演会にも引っ張りだこになった。「病気になる前はトークが苦手だったんですけどね」と川島は笑う

もし、あのとき、彼女に泣かれてたりしたらもっと苦しかったかも。本当に彼女の言葉に救われました。そのまま思い切ってプロポーズしたら、『それ、いまじゃない』って、泣きながらOKしてくれました(笑)」

そんな最愛の妻と出会ったのは、先輩芸人である『我が家』の坪倉由幸(44)の紹介だった。

「なっちゃんとは、結婚する1年ほど前に坪倉さんの開いた食事会で知り合いました。当時、彼女は20代前半だったんですが、好きな芸人を聞いたら『ビートたけしさんと江頭さん』って予想以上のストロングスタイルな答えが返ってきた。そこからは僕が猛アタック。初デートで後ろから抱きしめたら普通に殴られて……。その後は20回ぐらい手も繋がないデートを重ねてやっと付き合えました。後になって僕の最初の印象を尋ねたら『金田じゃない人』って言われました(笑)」

’15年に腎臓摘出手術、その後はリハビリ生活を送り、’20年にがんを克服した。現在は新たな挑戦を繰り返す日々だと語る。

「人間いつ死ぬかわからないことを痛感し、eスポーツやYouTubeなどやりたいことにトライするようになりました。正直、病気前は『後悔しないように生きよう』って言葉を聞いてもピンときてなかったんですが、いまならよくわかります。毎日を生き抜くことが大事なんだと、心から思えるようになりました。がんになって間違いなく僕の人生が変わりましたね」

がん闘病を経て、人生観は大きく変化した。川島はいま、息苦しい暗い海から浮き上がり、輝く大海原を自由に泳ぐような日々を送っている。

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本誌未掲載カット 『はんにゃ』川島 絶望から救ってくれた妻の言葉
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『FRIDAY』2022年3月11日号より

  • PHOTO小松寛之(1枚目)

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