プーチンがウクライナ侵攻で「ワリエワ政治利用、コーチ批判に刑」 | FRIDAYデジタル

プーチンがウクライナ侵攻で「ワリエワ政治利用、コーチ批判に刑」

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強大な軍事力を背にウクライナへの侵攻を命令したロシア・プーチン大統領。国内での言論統制も厳しくなる一方で…

北京オリンピックに続き、国際社会でもロシアがやりたい放題だ――。

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は隣国ウクライナに宣戦布告し、開戦。20万とも言われるロシアの強大な戦力を前にウクライナ軍は、チェルノブイリ原発を占拠され首都キエフも攻撃にさらされた。

欧米を中心とした各国はただちに経済制裁を発動。だが、プーチン大統領の強気は変わらないものの、28日午後(日本時間)には開戦後初の停戦交渉が行われるというが…。

プーチン大統領の“手口”は古典的ではあるが、でっち上げと自己正当化だ。ウクライナ東部の親ロシア地域の独立を一方的に認め、そこがウクライナ軍から攻撃を受けていると喧伝。「自国の安全が危ない」と大義名分を作り出し、開戦を正当化した。

「プーチンを支えるKGB(国家保安委員会)にとって、この手の謀略はお手のもの。プーチンは『ウクライナの領土占領はしない』と言っていますが、息のかかった暫定政権を樹立し、併合する気でしょうね」(外交ジャーナリスト)

閉幕した北京五輪ではフィギュア女子ロシアチームのカミラ・ワリエワにドーピング問題が発覚し、大騒動となった。フィギュア団体のメダル授与式は延期となったが、ワリエワに対する最終的な処分は今も決まっていない。

しかし、帰国したワリエワら女子チームは早速、ロシアフィギュアスケート連盟が主催した表彰式で“金メダル”を祝福された。表彰の理由について同連盟のアレクサンダー・コーガン事務局長は、

「北京で、団体選手に対する厳粛な表彰式が行われなかった。北京に参加したすべてのスケーターは、最高の称賛に値すると思う。とても良いパフォーマンスを見せてくれた」

と説明した。

さらに3月4日には、ワリエワら女子チームとプーチン大統領の面会が予定されている。戦争真っ只中なのに、だ。

ロシアメディア『RBC』は、すでにロシアチームがノボゴルスク基地で検疫に入ったと報じている。それに伴い、同国バチェスラフ・フェティソフ下院副議長は

「プーチン大統領がワリエワを支持した」

と発言。面会ではドーピング発覚したワリエワをプーチン大統領が激励するものとみられる。

「戦争のさなか、『自国民は守る』というプーチン大統領のアピールの場になる。同時にドーピングを別の問題にすり替える可能性が高い。ここでも欧米諸国を批判するのではないか」(スポーツ紙記者)

ワリエワへの厳しい指導で物議を醸したエテリ・トゥトベリーゼ・コーチに対する「言論統制」も行われそうだ。4位に沈んだワリエワに対しトゥトベリーゼ氏は「なぜ戦うことをやめたのか」と叱責。

国際的な非難の的となったが、ロシアメディア「スポーツ」は、

「トゥトベリーゼの批判ツイートにロシア下院がスポーツ選手侮辱で刑務所行きを提案」

と報じた。

それによると、ロシア下院のオレグ・ニロフ議員が「メディアゾーン」編集長セルゲイ・スミルノフ氏の“トゥトベリーゼ批判”に激怒。ネットコンテンツに関する会議で、

「(批判が拡散したのは)この外国人工作員の仕事だ。スミルノフは外国人工作員であり、妨害者であり、刑事事件に値する卑劣な人物。責任追及をし、実刑判決を下すべきだ」

とまくし立て、100万ドル(約1億5000万円)の罰金または禁固刑をぶち上げたという。

「さすがにこれはやりすぎですが、トゥトベリーゼ氏はロシアフィギュアの中心人物。彼女をけなすのは祖国を卑下するのと同じという理論なのです。

ウクライナ開戦に反対した抗議デモですでに4000人以上が拘束されたと報じられましたが、それと構図は一緒。ロシアでは体制に盾つく者は徹底的に取り締まられるということが、改めて明らかになりました」(同・スポーツ紙記者)

五輪を汚し、国際社会のルールからも逸脱するロシア。一体どこへ行きつくのか――。

  • 写真代表撮影/ロイター/アフロ

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